ところで、太陽は時速160万キロメートルという、ちょっと想像し難いスピードで銀河系宇宙を楕円を描きながら回っていると言われている。でも、そんな速さでも一周するのに2億年もかかるとか…。
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人が宇宙を研究する時、そのままの数字では桁が膨大で扱いづらい。そこで偉い人達が、その2億年を2億分の1にスケールダウンして、1宇宙年と呼んでいること聞いた。大雑把な計算をすれば、1宇宙秒は、およそ6.3年。例えば西暦零年は、たった5分30秒前ということになる。
ぼくが水口イチ子を知ったのは、宇宙秒に換算すると、今からおよそ5秒前。この先50年一緒にいたとしても、残りは、あと8秒あるかなしか…。
つまり、人生はそう長くはないということだ。