きみの靴の中の砂

既存の手法を進化させるか、あるいは...

 

 

 芸術の手法は半世紀も経つとスッカリ刷新されてしまい、かつての最先端も陳腐なものになる。その点、斬新な解釈こそ発案されるが、古典音楽はよく古い形態を守っているもんだと感心する。古式ゆかしい伝統行事同様、古い形を維持、再現することこそがその芸術の本質だから、他の芸術と同じ土俵では語れないが...。

 さて、創作、制作の目標に既存のものを据えたままだと、その人の芸術はそこで終わっていると昔から言われるように、模倣していく中でやはり改変・改作する工夫は続けないと先はない。既存の手法を進化させるか、あるいは今までになかったものを編み出すか、このどちらかがクリエーターの使命である。先人の域に達するだけなら人手は要らず、複製技術とコピー機があれば済む。

 

 

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