きみの靴の中の砂

夏休みの宿題

 

 

 芸術系の大学がいいのは、季節休暇が長いところ。

 入学してみて驚いたのは、(選択科目にもよるが)ぼくの最初の夏休みは、6月の最終週から始まって9月初旬まで続いた。

 休みが長いといっても、ただ長いだけではなく、宿題と言うか課題が昔の小学生のようにあった。例えば『文芸創作』を選択すると、四百字詰め原稿用紙40枚程度の短編小説のプロットを三十作分考えて提出、とか。これなど、中途半端な気持ちで入学してきた者(クラスのほとんど)には死にたくなるような分量だ。

 もっとも、一学年百人ほどいる学生のうち二人くらいは三十作に留まらずに四、五十作を捻り出し、そのうち出来のいいものを三十作選んで提出する、というようなレベルの学生もいる —— どんな分野にも上には上がいるもんだ。

 

 

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