日本の片隅で一主婦がぼやく。

基本、ぼやき。
でも、普通のblog化しそうな今日この頃…

2019-10-11 23:27:51 | 本が好き
蝕と言えば、一般的には日蝕とか月蝕を思い浮かべる人の方が多いと思うが、2019年10月12日
この日に関係すると蝕の意味合いが違ってくる。

私は12国記の大ファンである。
初めて手にした魔性の子
この一冊が小野不由美女史との出会いだった。
以来20数年、愛してやまない。

何度も何度も繰り返して読んで大切な文庫本はもう手垢と傷みでヨレヨレになっている。

12国記に於いて、蝕という単語は度々登場する。
異世界である12国があるあちらの世界とこちらの世界、蓬莱(日本。中国は崑崙と呼ばれる)は普段行き来出来ないが、大気が乱れ、風が吹き、海が荒れると12国の世界と蓬莱が繋がる。これを蝕という。
日本ではほぼ台風である。

18年前。
載国で蝕が起こった
鳴蝕であった。
鳴蝕ー麒麟の悲鳴によって引き起こされるー
信用していた人に裏切られ、王が死んだと聞かされた泰麒
裏切り者の振り下ろす白刃が麒麟の角をえぐった。その瞬間幼い麒麟は鳴蝕を起こし蓬莱に逃げた。
王は行方不明。泰麒も行方不明。

黄昏の岸 暁の天 
この続編が18年ぶりに出版されると発表されファンは歓喜している。
2019年10月12日2冊同時刊行
ところがよりによってこの日に最大級の台風19号が上陸直撃するという。
都内の書店では特設コーナーが設けられ、発売日である12日まであと何日とカウントダウンのボードも設置されていた。
一部の書店では深夜0時を以て、新刊の販売を予定しているという記事まであった。なのに…
関東は既に大荒れである。
殆どの交通機関は運休になり臨時休業とする店も多いらしい。

この台風による災害が多からんことを祈るばかりである
そして新刊を心待ちにしている全てのファンが無事に本に出会えますように。