悠仁さまがトンボについての作文を書かれたと言う。
私は日頃から不思議に思っている。
トンボはどこでその短い生を終えるのだろう?
田舎に住んでいると身の回りには沢山の生き物たちがいる。
時に動物の死体に遭遇するし、虫たちも秋も深まればその姿を消して路上に落ちていることも少なくない。
カマキリだってかなぶんだって蝶だって蝉だってスズメバチだって死んでいる。
しかしトンボだけは見たことがない。
つい1ヶ月前までまだまだ飛んでいた。
電柵の杭一本1本、電線にだって留まっていた。
そのトンボたちが姿を消し、だがどこへ消えたのか一切が分からない。
夫に畑や田んぼに落ちているのを見たことがあるか?と訊いても全然ないと答えが返ってくる。
川に落ちてそのまま流されていくんじゃないか?とは夫の弁。
それも有り得るけど、何百というトンボの全部が全部川に落ちて人の目に触れることなく死んでいくってどうなんだろう?
悠仁さまの研究成果である作文を拝見してみたい。と心の底から思うのである。