赤毛のアンの再放送を観ています。
このアニメは1979年に放送されて、私は大好きになって本屋さんにここぞとばかりに並べられていた全10巻を大人買い
実家にずっと置いたままになってたんだけど、昨秋妹家族が遊びにやってきた時に運んできてくれて、年末に久しぶりに読みまして…
40年経っていると紙も黄ばんでいるし老眼のせいもあるんだけど、昔の文庫本の文字って現在よりフォントサイズが小さくて見えない…
赤毛のアンを読む為に老眼鏡を買いました。
(今は幻魔大戦を読むのに役立ってますが)
で、アニメ。
舞台はプリンスエドワード島。
赤毛の孤児、アン・シャーリーがアヴォンリーのカスバート家に引き取られ成長していく物語
小説読んだ時には気が付かなかったので描写がなかったのかな?と思うんだけど、アニメを見てるとその生活様式が素敵過ぎる。
台所の水は流し台に設置された手押しポンプ。
水道の蛇口を捻ると水が出る…んじゃなくて手押しポンプでキコキコと水を使い、お湯は薪ストーブの上で沸いてる鉄瓶の薬缶。
ストーブでバンを焼き、ケーキを焼きクッキーも焼く。
牛を飼い乳搾りをし、鶏を飼い産みたて卵を集める。
稲じゃない訂正します=麦を育て、野菜を作り、果樹を育てて収穫する。
原作者のモンゴメリーが生きた1800年代後半から1900年代前半の暮らしぶりを描いたのかな…?と思うんだけど、これって憧れた田舎暮らしの生活そのもので…
2世紀も前の外国の生活様式が実際にこんなんだったのか、日本だとストーブどころかせいぜい囲炉裏じゃないかと思ったり…(;´Д`)
田舎暮らしに憧れて10年前に山奥に移住したんだけど、現実の生活は夢とは程遠いものでした。
我が家も薪ストーブはあるけれど、オーブンのようになんて使えるはずもなく、鶏は飼ってみたものの死ぬのが可哀相過ぎる!と最後の一羽が死んだのを機に飼うのは止めた。
アンのように素足で庭になんか出たら、ヤマビルに食いつかれるだろうし、マダニもいるかもしれない。
下手したらマムシに襲われるかもと思うと草むらに寝転がるどころか、足を踏み入れることさえ怖い。
田舎暮らしに憧れる人。
田舎には昔からの原風景が残っているけど、環境もそのまま残っている訳じゃない。
この土地に生まれて生きてきた近所に住む老婦人が、「昔は今みたいに灯りがなかったから、網戸がなくても虫なんて入って来なかったのよ。」
山には動物たちの餌になる木の芽や実もあって里に降りてくることだってなかったし、ヒルだって見たことなかったのに…って。
10数年前にテレビの田舎暮らし特集や人生の楽園などを見て憧れて、実際に移住しちゃったんですが理想と現実はかけ離れ過ぎてて10年住んでも虫には慣れないし、近くに本屋さんもCDショップも手芸店もなく、後悔ばかりしている私です。