10/24 シアタークリエ 10列
<原作映画脚本>木村武(「ガス人間第1号」1960年東宝映画)
<脚色・演出>後藤ひろひと
<出演>高橋一生 中村中 中山エミリ 三谷昇 山里亮太(南海キャンディーズ)
後藤ひろひと 渡邉紘平 水野透(リットン調査団) 悠木千帆
水野久美 伊原剛志
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ネタバレありますのでご注意ください
ガスが充満する部屋でバンドのベーシストが変死した事件を捜査する刑事・岡本(伊原剛志)。
過去にも同様の事件が発生しており、岡本の恋人で週刊誌記者・京子(中山エミリ)も事件を
追っていた。
それらの被害者はすべて、以前に解散した『JOWKI』と言うバンドの関係者だったことが分かり、
捜査線上に『JOWKI』のボーカルだった藤田千代(中村中)が浮かび、千代を追う岡本と京子は
中古楽器店店員の橋本(高橋一生)と出会う。
そんな中、またしても『JOWKI』の関係者が被害者となり、千代が容疑者として逮捕される。
そこへ橋本が、自分はガスを自在に操ることが出来るガス人間であり今までの事件はすべて
自分が犯人であること、そして千代を釈放するよう要求して警察へ出頭してくる…
久しぶりに遠征しての観劇
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今回も大王の舞台は私の心にたくさんの感動と少しの痛みを残してくれました
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ホント大好きです、大王の作品
今回は『ガス人間第1号』と言う奇想天外なタイトルの、美しくも哀しい愛の物語。
原作は東宝が製作したSF特撮映画だそうですが、これは立派な純愛ものだと思います
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とにかく高橋一生さん演じる橋本と中村中さん演じる千代が切なくて儚くて美しい
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千代がバンドメンバーの薬物使用を告発したことで芸能界を追われ、その後も妨害を受け
歌を歌えないでいて、それを救うために橋本がガス人間となり自分の手を汚してまで
千代に歌を歌わせようとする。
愛する人が自分のために罪を犯し汚れていくのを知りながら、その人の望みである歌を
歌うことでその愛に報いようとする千代の強い信念が、中村中さんの歌や存在から伝わってくるようでした。
千代が橋本のためだけに歌う“しょうしんもの”は、本当に心を揺さぶられて体が震えるような感覚
そしてなんと言っても『ガス人間』高橋一生さんが素晴らしかった
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決して報われない、結ばれないと分かっていながら、愛する人のために命を削って罪を重ねる橋本。
一生さん演じる橋本の一途で純粋な無償の愛を感じて胸が締め付けられる思いでした
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最後、共に命を燃やすことが2人の幸せなんだと信じたい気持ちで舞台を見つめてました…
それに一生さんの可愛い顔の割に低い声がまた魅力的
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感情を抑えたり爆発させたり、しかも『ガス人間』と言う難しい役を熱演していて、
前から注目していた俳優さんだったんですが、ますますファンになりました
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ちなみに、橋本が千代に“僕はもう、あなたのためにしか生きていないんです”と言うセリフがありまして。
これがまた泣かせるんですよ…
この2人が素晴らしいのも、まわりのキャストあってのことで、普段はお調子者のようで実はキレ者の
刑事役の伊原さんとか、ホント気持ち悪い(笑)ガスの専門家役の山ちゃんとか、千代をずっと見守っている
三谷さんとか、すごく笑いのバランスが良くて、切なくて哀しい中にもホッとさせてくれました
とにもかくにも、この舞台を生で観れたことに感謝です
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次はPiperの仙台公演でお会いできるかな?
楽しみにしています