舞台は1906年、ベル・エポックのパリ。ココット(高級娼婦)が国王や政治家を相手に
裕福なセレブとして君臨していた時代。
レア(ミシェル・ファイファー)もそんなココットの一人で、ココットをリタイアした40代の今も
美貌は衰えず、自分の力で築いた富と自由の日々を満喫していた。
ある日、元同僚のマダム・プルー(キャシー・ベイツ)の家に招かれたレアは、19歳にして
放蕩三昧の息子フレッド(ルパート・フレンド)について相談を受ける。レアはフレッドを
“シェリ(いとしい人)”と言うニックネームで可愛がっていて、フレッドは子供の頃から
母親よりもレアの事を慕っていた。マダム・プルーはフレッドをまっとうな一人前の男に
してお金になる結婚をさせると言う魂胆を隠して2人の仲を取り持つ。
これまで、幾多の“恋に落ちる危機”を乗り越え男達の間を渡り歩いてきたレア。
シェリとの関係もほんのつかの間の遊びのつもりだったが、気が付けば不覚にも6年と言う
月日が流れていた。
そして突然伝えられた、シェリと知り合いのココットの娘との結婚話。レアは動揺を隠し
ながら大人の女としてシェリに別れを告げるのだが…。
40代の女性と息子ほど歳の離れた青年の恋愛物語
ありがちなストーリーで結末もなんとなく想像できるものでしたけど
とにかく目に映るもの全てが美しくて、それだけでも満足できる作品でした
何と言ってもレアとシェリが美しい
ミシェル・ファイファー、52歳だそうですよ
気品と聡明さとユーモアのセンスもあって大人の魅力に溢れてる
でも少女みたいにチャーミングなときもあって
私が男だったら間違いなく彼女の前にひざまずくだろうなって言う(笑)
そしてそのレアに負けず劣らず美しいのがシェリ
最初はオーリ様かと思いましたけどルパート・フレンドさんって俳優さんなんですね
顔立ちも体つきも本当に綺麗で、レアでなくても見惚れてしまいます
甘え上手でどうしようもないシェリにはまってました
年齢とプライドが邪魔をしてなりふり構わず年下の男を引き留めることが出来なかった女と
大人になりきれず年上の女の人生を背負うことが出来なかった男。
男が去っていった後、部屋で鏡に映った老いた自分を呆然と見つめるレアが切ない
ラストシーンでした