それを自分のものにし成功を手に入れるのは、あなたの思索の力である。
思考という素晴らしいものを与えられながら、人生を真剣に考えずにいるのは、なんともったいない話ではないか。
読書をして思索をしないというのは食事をして消化しないのと同じである。
読書は単に知識の材料を提供するだけである。それを自分のものにするのは思索の力である。
考えのない学びは、無駄である。
学ばずに考えてばかりいては、危険である。
「学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆うし」
孔子
1,あなたが達成したいと思う願望をはっきりさせること。
単にお金がたくさん欲しいなどというような願望設定は全く無意味なことである。
2,達成したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を差し出すのかを決めること。この世界は代償を必要としない報酬など存在しない。
3,あなたが達成したいと思っている願望を取得する最終期限を決めること。
4,願望実現のための詳細な計画を立てること。そしてまだその準備ができていなくても迷わずにすぐに行動に移ること。
5,達成したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画、以上の4点を紙に詳しく書くこと。
6,紙に書いたこの宣言を、1日に2回、起床直後と就寝直前に、なるべく大きな声で読むこと。この時あなたはもうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である。
カーネギーは鉄工所の一労働者だったが、この6ヶ条を座右の銘として世界でも稀に見る巨大な資産を築き上げたのである。
「 今必要とされているのは万人が巨富を築く哲学だ。誰でも道路で生活している浮浪者だって、私のような人間が人生を通して学び、そして編み出した成功のノウハウを活かすことができるはずだ」
1908年にアンドリュー・カーネギーがナポレオン・ヒルと初めて会った時、長い時間をかけて彼に話したのは、この6ヶ条の成功法則のことであった。カーネギーは自分の代ではほぼ確立したこの成功法則を自ら20人ほどの知人に伝授していた。そしてこの秘訣を知った彼らはいずれも億万長者となった。
「思考は現実化する」
潜在意識は一秒たりとも怠けたりはしない。