イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

雨雲の彼方に蒼穹は輝く

2014年06月13日 20時12分26秒 | 秋田書店

ミステリーボニータ 2014年6月号

『9番目のムサシ レッドスクランブル』の「Mission8:episode14」
→ Dナンバー同士の死闘が繰り広げられる嵐のコテージに響いた銃声! それは第1シリーズの「DUTY10:アテネ 6」で窮地に陥った篠塚高(No.9 / ♀)を救った時と同様に、亡きBEVII(♀)の怨念の猛毒と強すぎる解毒剤の負担で戦闘力を発揮できない疫病神DIV(♂)を救うために橘慎悟(♂)が何故かベッドの上に無造作に置かれていた拳銃でDVI(♂)を撃ったものだった。自身が彼の足枷ならばとパブロフの犬を利用してDVIIに細身の両刃のナイフで切りかかって重傷を負うが、なおもDIVに生きろと告げて豪雨で増水した激流に身を投げ敵味方の別なくDナンバーの3人に衝撃を与えた。後を追って飛び込んだDIVはリモコンで唯一の道の橋を爆破してゴムボートで河を下り、慎悟を総合病院の救急外来に運び込む。裏稼業の人間が断じて破ることのない禁忌をDIVが破った瞬間だった。

因みに、露天風呂の入口の鎖は緊急脱出用ゴムボートの隠し場所を開くための仕掛けだった。

『揚羽姫~天の神話 地の永遠~』
→ ツクヨミの憑代にしてアマテラスの器たる100代目〈日巫子〉黄金原こすもとスサノオの憑代である巫女守の日嗣、2人の邪気封印シリーズ。
人形の身体に宿り仮初めの復活を果たした日嗣だが、日本全国に彼のような原因不明の昏睡状態に陥る人間が続出する。そんな時、次々と占いを的中させる山形県出身のタレント“揚羽姫”桐山留華の周囲に熱狂した人々が信者のように群がる。子役タレントの愛田くるみ(本名「田中真理」)は日嗣と同じ原因不明の昏睡状態に陥り“揚羽姫”により覚醒した筈だったが、体内に虫が入り込んで闇に支配されていた。こすもが彼女と“揚羽姫”を祓うと同じ虫が吐き出された!実は“揚羽姫”は傀儡でしかなく、付き人の2人に操られていたのだった。昏睡状態に陥る犠牲者は増え続けている。

『マドンナ殺人事件』
→ 女優兼シンガーソングライターのマドンナ耀子が殺された。憧れの彼女に自身の作曲した曲を歌って貰えるのが喜びだった恋人の鈴城藍人(すずしろ・あいと)にその殺人容疑がかけられ、天野*ひかるは警察の無能と真犯人に激怒する。しかし、犯人である元マネージャーの正木も殺されたマドンナも最低のドロドロだった。マドンナは藍人がひかるのために作った新曲欲しさに彼と寝ようとしたり、正木はマドンナと結婚できると思い込んで彼女にフラれた腹いせに殺して罪を藍人にのし付けた。どっちもどっちだ。
主人公のひかるは『アドニスの憂鬱な日々-珍妙コンビのハラハラDetective!!』の昴に言動がそっくりで、少年みたいな19歳の予備校生だ。

* ひかるは漢字だと「編が“王”で旁(つくり)が“星”」だが文字化けして表示できない。

『天空の玉座』 第13回
→ 偽蒙古騒動で左肩に負った矢傷が原因で珊瑚は宦官の兄より外出禁止を言い渡された。そこに突如として勃発する現皇帝の病已(へいい)の婚姻を巡る嫁姑頂上決戦! 第8代皇帝の正妻たる皇后であり現皇帝の祖母の太上皇太后vs.第9代皇帝の正妻たる皇后であり第10代皇帝の実母にして現皇帝の継母の皇太后、犬猿の仲である2人が口論するだけで終わる筈もなく、病已の正妻(皇后)と側室(妃嬪)を決定するお妃試験「選秀女」になだれ込む。
絵柄
が子供っぽいが、第11代皇帝である病已は数え年17歳(つまり16歳)の思春期真っ只中のお年頃で皇帝という立場ゆえにお手つきで種付けに成功し孕ませた婢女の1人や2人はいて当然である。むしろ、皇太后の攻撃を回避するために仕方なくとはいえ何もない現在の状況は極めて異常である。

珊瑚の本名は姫鳳仙(き・ほうせん)。彼女の実兄の姫蓬莱(き・ほうらい)、蓬莱というのは皇太后に付けられた名である。彼の本名は姫鳳正(き・ほうせい)、字(あざな)は祥君(しょうくん)である。姫継業(き・けいぎょう)の嫡孫で父は姫延輝(き・えんき)。父の妹で叔母の姫皇后は第9代皇帝の正妻で、当時の皇太后は葉貴妃であり子が無くても皇后は珊瑚達の叔母だった。

『あなたのお仕事なんですか?~働く女性に突撃ルポ!~』 最終回
→ 最後を飾るのは書店の舞台裏。紀伊國屋書店新宿本店に突撃!1日の始まりは本にビニール包装をするシュリンクがけに始まり、基本的に本の束の上げ下げをする業務なので腰痛持ちになる人が多い。

『カラフル・クロウ』 最終回
→ 絶滅危惧種の残念系ヤンキーで鈴木宙(すずき・そら)は人に“色”が付いて視える能力がある。今まで疑問に思ったことが無かったが、烏守(からすもり)神社の危機に際して幼馴染の由那(よな)が“隠国(熊野)の山神”という意外すぎる正体を知る。高校進学直前に別れて以降は携帯越しの声でしか接することのない日々を年単位で重ねて、それでいて一カケラも不審に思わないなんて天然ボケにも程がある。神社の娘である二宮みことに“宙に近づくな”と脅したのは何故か?宙に対する独占欲ゆえの嫉妬だろうか!?スルーしたまま完結し、真相は闇の中だ。
宙は幼い頃に両親が共稼ぎで超多忙だったため、和歌山と奈良との県境に近い山奥の祖母の家に預けられた。今でこそ車で30分くらいで麓の町まで出られるが、昔は修験道の坊主くらいしか通らない小さな村で天候が悪い日は眼下が雲海に沈み仙人の住む村のようだった。そこで宙を見かけ彼を気に入った由那は同じ年頃の子供の姿を装った。高校進学で和歌山市内に引っ越すことになった宙は中学最後の春休みに待ち合わせの神木の前で由那と会う約束をするも結局は会えないまま村を出たが、携帯に由那からの電話やメールが来ていたので宙は離れ離れを寂しく感じることもなかった。実際は由那は携帯に潜り込んで電話やメールの形でコンタクトを取っていただけ。

『あなたに花を』 第8回
→ 花摘み人の扱いが酷いと非難され、借金まみれになってジョーンズ・フラワーカンパニーは閉鎖された。しかし、ジョーンズ個人のことを知る者は誰もいなかった。両親はお互いの愛人にしか興味がなく、家庭やら子供やらには無関心でジョーンズは何一つ執着するモノも無く孤独だった。彼は拳銃自殺を考えるが、元スリの女の子ルミナと出会う。借金取りの手先に成り下がった元部下に襲われるが、自身を庇って刺され重傷を負ったルミナを救うため、ダレル・フラワーカンパニーの実質的なボスであるリディアに土下座して金を借りた。次号掲載の最終回、土木現場で働くジョーンズと全快しお弁当を運ぶルミナの姿が1コマだけ描かれた。


最新の画像もっと見る