
何故、BL(ボーイズラブ)をドラマ化する時は、攻めも受けも男性の声なのでしょう キャラによっては気色悪くて女性に演じて欲しい、と言うか違和感
を感じたりするので、不満が募ります。
受けも男性だと違和感を感じる場合あり、女性の声の方が良いと思うキャラもいます。それが五百香ノエルの《GENE[ゲーン]》シリーズの二形(両性具有)の主人公イリ・イン・チャンシャン(旧姓★ラーチョオ)です。血族婚を繰り返し300人以上もいたラーチョオ王朝皇室の末席として科学者の両親の許にイリは生殖能力の無い二形として生を受け、後にチャンシャン王国の国王ヤンアーチェ・チャンシャンの正妃となり、夫王である彼の息子を…つまり王太子を産んで“母”となるので女性が演じた方が良い、と思います『パタリロ!』&『ぼくパタリロ!』でジャック・バルバロッサ・バンコラン少佐(CV=故・曽我部和恭)の正妻にあたる愛人マライヒ・ユスチヌフ役を藤田淑子さんが、そして、それぞれのお話でのメインの美少年をやはり女性が演じたように
です。
二形の主人公イリの声に、『神魂合体ゴーダンナー!!』&『神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON』で“私を誰だと思ってるの!?”が口癖の藤村静流役:『ダイバージェンス・イヴ』&『みさきクロニクル~ダイバージェンス・イヴ~』で主人公・紅葉(くれは)みさき役のかかずゆみさんがピッタリ だと思います。13歳のイリから見てもお子様な7歳の時の最悪な邂逅が祟り、合計13年のすれ違いを経て漸く心も結ばれた“イリの運命の人”チャンシャン王国の国王ヤンアーチェの声は関智一さん、文化文明の誉れ高き…そして滅びゆくロッサ共和国そのものであったイリの養父&調教師《黄金の鷹》エルネスト・ヤーゴ・レイダー公爵の声はアニメ版『岩窟王』でモンテ・クリスト伯爵(エドモン・ダンテス)役:『スターオーシャンEX』で魔鳥ジーネ役の中田譲治さん、存在自体が己の至福であるイリに無償の愛を捧げる黄金の騎士ミハイル・リンゲルバウアーの声はドラマCD『GENE[ゲーン] 天使は裂かれる』そのままにミハイル役の子安武人さん、イリを捨てた人身売買組織〈自由同盟〉の頭のバルト・デナルトン・バティもドラマCDそのままに一条和矢さん、…と、一応は私の心の中で固定しています。
ドラマCD化に際しては、『天使は裂かれる』だけだと11年後からの回想による24歳のイリの心情と18歳のヤンアーチェとのお初(但し、レイダー公に“初夜”のご奉仕で処女を捧げて以降、イリは“受け歴”11年です)が分かりにくいので、『天使は裂かれる』の「序章」にあるイリの回想に第5巻『この世の果て』の「5 天使と夢の中で」を少し削って加えてあります。聴く人によっては“余計に分かりにくいわい ”と混乱して、憤慨した人もいるかもしれませんが。それにしても、イリの“バック・ヴァージン”を奪ったのがロクデナシのバルトだなんて酷い
レイダー公に貰って欲しかった
イリ(13歳)が初めてヤンアーチェ(7歳)と出逢ったシーンでは原作だと、他に台詞の有無から一緒にいたと判明しているのは先の国王ユンヤミンとヤンアーチェ付きの侍従ですが、ドラマCDはサリア・ビキだけに変更されています。あの、“ヤンアーチェの伴侶としてイリは相応しくない下賤”と侮蔑し、嘗てチャンシャンがチーイン王朝に尻尾をふり滅ぼしたラーチョオ王朝の唯一の生き残りと知ればホークァンと結託して闇に葬ったに違いないのに“疑惑”がそのままのバカ女にですが、実は台詞は皆無でしたが原作でも“いたのか()”と言いたくなるタオホンもいたらしいのです…
影が薄いですね、“王子様方”で一括りですから
画像は、ドラマCD『GENE[ゲーン] 天使は裂かれる』(発売2004年4月27日)のブックレットの表紙です。これだけを見ると、主人公イリを巡るヤンアーチェ
レイダー公かと思ってしまいますね