下巻
p.109~111
「ええと。……ボクは神父でんがな、です。」
「普通は、しませんですね。除霊ゆうのは、まぁ、悪魔祓いゆうことで、ほんまやったら上の許可がいるのんですけど。」
「こういうことは、急を要することが多いんで、いわゆる事後承諾、ゆうことになりますのんです。」
「ボクは若う見られるようですのんけど。けど、いちおう、ちゃんと司祭なんでおます。」
「いわゆる神父ゆうのは、普通は司祭でおますね。ボクは神父ゆうても、教会の神父やなしに、修道会の神父ですよって、伝道に出るときに司祭職をもろたんでおます。」
「そこに困ってるお人がいやはったら、できるだけのことをさせてもらうのんは、人の義務なんと違いますやろか。ホンマに除霊できるのんか、自分でもわからへんのですけど、ボクにできると思えることを、精いっぱいさせていただこ、と思てます。」
「このお家にいやはる霊は、悪いことをしてるわけとちがいますけど、死んでなお苦しみ続けることは、やっぱり神さまの望んではることではないと思てます。それに、翠さんもおかあさんも困っていやはるのんですやろ?お二人の心と身体の健康のことを考えても、やっぱり誰かがなんとかしてあげたほうが、ええのんに決まってます。……ボクはそう思てます」
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