・マヌカハニーManuka honey まぬかはにー
ニュージランドに自生するフトモモ科マヌカ(別名ティーツリー)という1~3mの常緑低木に初夏に咲く白やピンクの可憐な花からとれた蜂蜜のことをいう。
この蜂蜜に強力な抗菌作用(過酸化水素)がありUMF(Unique・Manuka・Factorユニーク・マヌカ・ファクター)という数値で表し、UMF5=フェノール溶液5%濃度相当の抗菌力として示す。UMF8.2~10で低活性、UMF10~15で中活性、UMF15~20で高活性、UMF20~24で超高活性、UMF24以上で極超高活性とランク付けする。ピロリ菌に対する抗菌効果を期待するにはUMF10~18は必要といわれ18以上は傷など外用に対してすぐれた抗菌作用を示す。
ニュージーランドの原住民マオリ族は、マヌカを薬草に使用、葉を煎じたお茶は解熱に、葉をつぶしてにじみ出た液を抗菌に利用、樹皮は鎮静作用あることで知られる。蜂蜜には、抗菌作用のある物質を高糖度・低水分・低酸性という物性自体による抗菌性の他に、 グルコースがグルコン酸になる過程で発生する過酸化水素による抗菌性を有する。 それに加えメチルグリオキサール(MGO:Methylglyoxal)による抗菌作用が高い。
一般的食品に含むMGOの量は0~50mg/kg、一般的なハチミツでは0~10mg/kg程度の含有量に対し、ニュージーランド産のマヌカハニーには38~761mg/kgものMGOを含み、酵素に弱い過酸化水素と比べ体内の酵素でも分解しにくく、熱や光にも強く強力な殺菌作用がある。 生体内糖代謝において不可避的に生成するアルドケト化合物であり、高濃度で生成してしまうとDNAあるいはタンパク質を傷つけ、細胞の営みを破たんさせ、ヒトにおいては糖尿病、動脈硬化などを誘引する危険因子として知られる。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます