・糖蛋白質Glycoprotein とうたんぱくしつ
複合蛋白質のひとつで水、希アルカリ溶液に可溶で粘性があり、アミノ糖を含む蛋白質をいう。動物の細胞内外にあるたんぱく質の殆どが糖たんぱく質で構成しているといわれる。
アミノ酸の分では、アスパラギンの結合した(N-結合型)と、セリン、スレオニンが結合した(O-結合型・ムチン型)の2種類が多く存在する。
糖の部分はグルコース、ガラクトース、マンノース、フコース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミンN-acetylgalactosamine、N-アセチルノイラミン酸N-Acetylneuraminic acid、キシロースが知られる。コンドロイチンCondroitin(軟骨)、ムコイドMucoid(粘液腺、軟骨、腱、角膜、水晶体)、ムチン(唾液、胃液、腸液)、血液型物質、とろろ芋の粘液物質がある。
タンパク質と多糖体がバランス良く結合することによってできる糖タンパク質でありポリペプチドにオリゴサッカリドOligosaccharideが共有結合(強固な結合)をしている。乳に含まれるラクトフェリンLactoferrin(免疫力強化)、きのこに多いβーグルカンβ-Glucan(抗がん作用)がある。タンパク質に糖が結合した糖たんぱく質は、細胞壁の構成に重要な働きをし体内での機能調節を司(つかさど)る。
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