白魚Japanese icefish しらうお
シラウオ科、日本全国、北海道より九州の湖沼(こしょう)、沿岸に生息し立春を過ぎた頃より早春、河口付近に産卵にやってくる2~4月を旬とする。
欧米の沿岸では成育が確認されていなく、日本近海だけの温帯性、東洋の特産魚という。雌に鱗がないが雄には少しみられる。体長が10cm、寿命1年ほどで生きている時は、無色透明だが死んでしまうと白くなり透明感がなくなる。
味は、死後でもあまり変わらず淡白で上品な、そして純白でその優美な姿が好まれる。水揚げ量が減少し高級魚とし扱われ、地元で生のまま二杯酢での「おどり食い」がある。二杯酢、てんぷら、フライ、から揚げ、卵とじ、茶碗蒸し、椀だね、あめ煮、干物とする。
しろうお(素魚)と混同されることがあるが、別の種類であり素魚は、ハゼ科に属す。さらに似ているものにシラスがあるがこれは、稚魚(いわし、いかなご、うなぎ、あゆ、にしん)の総称とし言われる。一般に市販品は、イワシの稚魚が殆どを占める。淡白で骨ごとまるまる食べられるので幼児、高齢者によくカルシュウムの栄養効果が期待できる。
100g生でエネルギー77kcal,蛋白質13.6g,脂質2.0g,炭水化物0.1g,灰分1.7g,Ca150mg,Mg39mg,P270mg,Fe0.4mg,Zn1.2mg,銅0.03mg,マンガン0.09mg,ビタミンA50μg,V.D1μg,V.E1.8mg,V.K(0)μg,VB1:0.08mg,VB2:0.10mg,ナイアシン1.8mg,VB6:0.12mg,V.B12:3.3μg,葉酸58μgを含む。
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