・分葱Turfed stone leek わけぎ
ヒガンバナ科、原産地を中央アジア、ギリシャGreece(Hellenic Republic ) というが定かではない。葱と玉葱との交配によりできた葱の一変種のひとつとされ花がなく球根の株分けでで増えていく。
根元に少し丸みがあり膨らんで葉の部分が葱より細い。よく株分かれし、分けつ性があることから分葱と名が付いたという。
ねぎは、耐寒性があるのに対しワケギは、寒さに弱く温暖な気候を好み関西以西での栽培が多いことから関西では、普通の軟白葱より葉が細く軟らかく葉ごと食べられる葉葱が知られる。刺激臭が少なく甘味があり春に堀起こされた球根を9月に植え付けし若芽に成育した30~50cmのもので2月から4月に採取したものを旬として食用に利用する。
葱(ねぎ)と同様に薬味、汁の実、鍋物、煮物、焼き物、酢味噌合えとする。白色部分の多い軟白葱は、辛味、臭気(硫化アリル)が強く発汗を促(うなが)し風邪の予防に民間療法として利用するが白い部分より緑の葉の部分が多い分葱は、ビタミン(体内で生成されない有機化合物)A、C、ミネラル(無機質)を多く含む。