・糖脂質Glycolipid とうししつ
複合脂質であり糖脂質は、セレブロシドCerebrosideともいい糖を含む脂質のことで、多くの動植物に存在し、細胞膜を構成している。脂肪を脂肪(単純脂肪[脂肪酸・グリセリン]、ロウ[脂肪酸・高級アルコール]、ステリンエステル・ステロールエステル[脂肪酸・ステリンSterin・ステロールSterol])と類脂体Lipoid(リン脂質Phspholipd[脂肪酸・グリセロリン酸・塩基]、糖脂質Glycolipid・Cerebroside[脂肪酸・糖類・塩基])に分類できる。
生体では、脳、神経組織に多く存在し、糖とグリセリンGlycerineとのエーテル結合を含むグリセロ型Glycero typeは植物に、糖とスフィンゴシンSphingosineとのグリコシド結合を含むスフィンゴ型Sphingo typeは動植物に多く分布する。N(窒素)は含むがP(リン)を含まず水溶性の糖と脂溶性の両者を併せ持つことより界面活性作用がある。
リンを含まず加水分解によってヘキソース(六炭糖:グルコース・ガラクトースなど)、スフィンゴシンSphingosine、脂肪酸を生じる。ヘキソースとしてガラクトースを含むことが多くガラクトシドGalactosideとも呼ばれる。脂肪酸の構造の違いにより、ケラシンKerasine(リグノセリン酸を含む)、フレノシンPhrenosine(セレブロン酸を含む)、ネルボンNervone(ネルボン酸を含む)、オキシネルボンOxynervone(オキシネルボン酸を含む)の4種の糖脂質が存在する。
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