・短桶、桶柑 たんかん
ミカン科の常緑樹で中国の広東省を原産地とする。年平均気温が19~22度の高温多湿を好む亜熱帯性柑橘類で、奄美大島を始めとする南西諸島へ1896年(明治39年)頃に台湾から移植し1929年(昭和4年)頃に本格的な栽培が始まっている。
ポンカンとネーブルオレンジの自然交配種のタンゴールTangorの一種。タンカンには短桶、桶柑の字があてられ、中国で行商人の持ち歩いた短い桶に由来するという。現在は沖縄県と鹿児島県の屋久島、奄美大島を主な産地とする。
花期は4月頃で、収穫時期は12月~翌年の2月で沖縄の代表的冬の果物で、形は丸く、普通のミカンと比べると大きめで果皮が厚く皮と果肉が離れにくいことが欠点であるが、果肉はオレンジ色で柔らかく多汁、酸味は少なく甘味に富み風味が良い。そのままでもジャムやゼリー、ジュース、マーマレードにもよい。
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