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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[食品ロス] 食生活について語ろう

2020年03月22日 | 美容ダイエット

・食品ロスFood waste/ Food loss しょくひんろす 
 日本人の「食品ロス」が年間約632万トン(食品廃棄物約1,700万トン排出)、1日お茶碗約1杯分(約136g)の食べ物が捨てられています。世界中で飢餓に苦しむ人々に向けられている世界の食料援助量は2014年(平成26年で年間約320万トン)を大きく上回る量です。

日本の食料自給率は現在39%(平成27年度)で、大半を輸入に頼っているのですが、その一方で、食べられる食料を日本だけで世界中の食糧援助量のおよそ2倍、世界で廃棄されている食品は、なんと年間約13億トン(生産量40億トン:1/3)にも及びます。
食品ロスは、食品メーカーや卸、小売店、飲食店、家庭など、「食べる」ことに関係する様々な場所で発生します。食品メーカーや卸、小売店では、食品メーカーなどが設定する、加工食品の製造日から賞味期限までの期間を3等分してメーカーからの納品期限や店頭での販売期限を設定する商慣習を3分の1ルールといわれメーカーなどに返品される食品や欠品を避けるために保有し期限を超えた在庫などが該当しますが、これらは品質上、まったく問題なく食べられるものです。

3分の1ルールは、なるべく鮮度のいい食品を消費者の手に届けたいという目的で設けられたと言われていますが、特に日本は他国と比べて期限が短い、判断が厳しいという指摘があります。
レストランなどの飲食店、宴会場でも、客が残した料理なで野菜、穀類などが食品ロスとなっています。なお、平成23年10月から、農林水産省の支援の下、食品業界において「食品ロス削減のための商慣習検討ワーキングチーム」が立ち上がり商慣習の見直しについての話し合いが行われています。

家庭でも食品ロス全体の約半数にあたる年間約302万トンが発生しています。食材別にみると最も多いのは野菜、次いで調理加工品、果実類、魚介類です。食品を食べずに捨てた理由として多いのは、「鮮度の低下、腐敗、カビの発生」「消費期限・賞味期限が過ぎた」を主に挙げられています。家庭から出される生ごみには、手つかずの食品が2割、さらにそのうちの4分の1は賞味期限前でも捨てられているようです。
飲食店やNPO法人、地域などで、食品ロスを減らす様々な取組が行われています。フードバンク活動 ~期限が間近の食品や規格外品を有効活用 として食品メーカーや卸、小売店で発生する食品ロスには、期限が間近の食品や印刷ミスや包装破損といった規格外品などがあります。そこで小売店では、品質上問題がないことを消費者にお知らせ見切り・値引き販売して売り切ろうとする取組が行われています。

これは、スパーでよくみられる値引き販売ですが、消費者の中にはこれを買いすぎて処理、食べきれずに廃棄していることにもつながることがありますので賢い消費者でありたいと思います。食べられない食べきれないと思われるものは買わないことです。
最近ではこうした食品を企業から寄付してもらい、福祉施設などへ無償提供する「フードバンク活動」というボランティアもあります。フードバンクは1960年代にアメリカで始まった活動です。日本では、平成14年(2002年)から、NPO法人「セカンドハーベスト・ジャパン」が本格的に活動を開始し、今では全国各地に取組が広がっています。

福祉施設で提供している食事は「知らぬが仏」で現役世代の残り物を頂戴しているように思えます。企業側における在庫管理、家庭でも在庫管理を徹底していくことが食品ロスをなくするためのキーワードではないでしょうか。
福井県では、飲食店や小売店、県民みんなで食べ残しを減らす「おいしいふくい食べきり運動」を平成18年から展開しています。

学校給食の実施に伴い発生する廃棄物の3R促進モデル事業 ~学校教育を通じて食品ロス削減の取組を促進しています。2017年の流行語大賞に「インスタ映え」、写真映えのする料理を注文して、ほとんど手をつけずに写真だけ撮って帰っていく人がいるようです。お持ち帰りは生ものの刺身類では衛生上問題が残ります。恵方巻きの大量売れ残りや、飲食店での突然の予約キャンセルによる余剰食品の話題など、食品の廃棄に関する話題をしばしば目にします。予約キャンセルが出たら、来店の客にサービス料金で提供する、恵方巻は確実に売れる分だけを「売れきれご免」で販売すればいいことです。 
 
世界で廃棄している食品は年間約13億トンは全世界の食品の約3分の1が捨てられているということになります。食品ロスは環境破壊、資源の枯渇、そして貧困改善の停滞など、様々な問題が潜んでいることから、世界的にも常々注目しています。
アメリカでは外食での食べ残し食品を持ち返ることを推奨しているのですが、その際に使用する容器を「ドギーバッグ」といいます。フランスでは、2016年2月から「食品廃棄禁止法」という法律を施行しています。大型のスーパーマーケット限定で売れ残りや賞味期限切れの食品の廃棄を禁止し、廃棄量に合わせて罰金が徴収、余った食品は貧困層へと行き届くように、ボランティア団体へ寄付することを義務づけています。デンマークでは賞味期限切れ食品の専門スーパー・もしくは包装に傷や汚れのある食品の専門スーパーが、オープンしています。スペインでは余剰食品をシェアする連帯冷蔵庫の設置し冷蔵庫の中身はボランティア団体によって定期的にチェックがおこなわれています。
 
食品メーカーや各企業でも、新たな取り組みを施しています。形崩れや傷があるなどの理由で、商品として販売ができない野菜をペースト状にし、乾燥させたシート食材の発売を株式会社アイルで「VEGHEET」という商品で開発しています。そのままおやつとして食べることもでき、水に戻すと料理にも使用できるようです。
 
MOTTAINAI もったいない モッタイナイは環境3R+R(リスペクト)をたったひとことで表すこの美しい日本語「もったいない」、世界のアイコトバ「MOTTAINAI」へ世界共通語「MOTTAINAI」として広めることをケニアのワンガリ・マータイさん提唱しています。環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイ(1940年~2011年)さんです。

マータイさんが、2005年の来日の際に感銘を受けたのが「もったいない」という日本語でした。環境 3R+Respect=もったいない、Reduce(ゴミ削減)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境活動の3Rをたった一言で表せるだけでなく、かけがえのない地球資源に対するRespect(尊敬の念)が込められている言葉、「もったいない」です。
著作:UNBOWEDへこたれない ワンガリ・マータイ自伝(小池百合子訳、小学館)
モッタイナイで地球は緑になる(福岡伸一訳、木楽舎)
2011年9月25日、ケニアの首都ナイロビの病院で卵巣がんにより死去71歳でした。同月28日、ケニアのキバキ大統領は生前の功績を称え国葬とすることを決め、10月8日にナイロビ市内ウフル公園での国葬でした。
 
食品ロスについて消費者(購買)は、余計なものは買わないこと、贈り物は送り先の要望を確認することにつきます。企業寄りの行政では消費者の食品ロスについて多くを記述していますが、企業・製造者の予想以上のものは加工販売品として作らないを指導してほしいものです。売れきれご免でいいではないですか。レジ袋・ストローの廃止より、包装の額縁、台形、中身の見えない1/3容積の内容量はゴミの増大に拍車を掛けています。
 
 
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