・トレハロース Trehalose とれはろーす
1832年麦芽中で発見している。1859年ペルシャに生息する象鼻虫(ぞうびむし)がつくるトレハラマンナより分離しトレハロースと名付けられた。酵母、海藻、きのこなど自然界に分布、トレハロースは、昆虫(バッタ、イナゴ、蜂)のエネルギー源となり、エネルギーは4kcal/1g、少糖類の非還元性、ニ糖類で分解して2つのブドウ糖に分解する。
虫歯になりにくく砂糖の45%のあっさりとした甘さであること、水溶性、安定性、保存性が高く保湿性があることが知られるようになった。最近まで抽出が難しく高価で大量生産できなかったが1994年林原(はやしばら)商事で微生物、酵素技術によりでん粉(とうもろこし、じゃが芋)より安価に量産している。
平成10年(1998年)9月より苦味渋味を抑え食品添加物、甘味料とし菓子類(結晶しにくいことからゼリー、チューブドリンク)、冷凍食品に利用する。酸、熱に安定、結晶になりにくくまた乾燥下で細胞の死滅を防止、細胞、たん白質を乾燥、凍結から守る。保湿によりパン酵母の冷凍耐性、でん粉の老化防止に、含む量により乾燥したキャベツ、干ししいたけを水に戻すと元に戻り、食品の日持ち、食感、香りをよくする。
化粧品、入浴剤、切花の鮮度保持、医薬品にも使われる。最近では、骨粗鬆症Osteoporosisの改善にも有効ともいう。
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