・明日葉Ashitaba,Angelica keiskei あしたば
セリ科、八丈原産とし八丈草ともいわれ伊豆七島、太平洋側南部の温暖な火山岩の多い地域に自生、茎の回りを取り囲むようにして濃い緑色の葉を羽状複葉でまとい高さ1mぐらいまで成長する。最近では食用としての栽培がおこなわれ、また乳牛の乳の出をよくするとして牧草としても使われる。
多年生で若芽を摘んで翌日には新芽が出て生育の勢いがよい植物であるところから名がついたという。夏の終わり頃より薹(とう:花の軸)立ちして清楚な無数の白い小さな花を咲かせる。
3月より11月ぐらいに採取し旬とする。初春のものが軟らかいが、あく、香りが強いときは、一度茹でてから冷水に晒すとよく、程よい独特の苦味、風味があり、天ぷら、和え物、汁の実、お浸し、炒めに用いる。最近、健康食品として粉末にし、菓子、そば、うどん類に混ぜたりして使われる。
100g中生でタンパク質3.3g、脂質0.1g、炭水化物6.7g、灰分1.3g、ビタミンA880μg、ビタミンE2.8mg、ビタミンK500μg、ビタミンC41mg、食物繊維5.6gを含む。
特有な成分としてフラボノイドの一種でカルコンChalcone(血流改善・体脂肪燃焼・抗菌作用)、クマリンCoumarin(抗菌・血流改善作用)の切り口より染み出る黄色をした液体で、加熱に比較的強い成分とし注目している。
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