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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[複合糖質と複合多糖類] 食生活について語ろう

2020年08月19日 | 美容ダイエット

・複合糖質と複合多糖類Complex carbohydrates and complex polysaccharides ふくごうとうしつとふくごうたとうるい
 どちらも複合で一方は糖質、もう一方は多糖類です。糖質と多糖類どちらも同じものではと思いがちですが、実際には、少し異なります。炭水化物は、糖質を含み、糖質の仲間として多糖類をも含んでいます。 食物繊維も多糖類に含みますが、人の消化酵素で分解できない、エネルギー源となりにくいことから、糖質から外しています。栄養学上炭水化物は糖質と食物繊維の総称として扱われ、人の消化酵素では分解できずエネルギー源にはなりにくい食物繊維を除いたものを糖質と呼んでいます。三大栄養素のひとつとして炭水化物の語を用いるときには、主に糖質のことを指します。

複合糖質というのは、栄養学上で人が消化できるという観点から、多糖類よりも上位に位置する糖質が主になり、脂質や蛋白質など他の栄養素も含まれている食品です。代表は穀物です。複合糖質でもある穀物の米は、精白米100g中で水分15.5g、タンパク質6.1g、脂質0.9g、炭水化物77.1gを含んでいます。糖質が約77%と他に蛋白質、脂質、ミネラル、ビタミン類です。
この場合の複合とは異質のものと一緒になっている物質であり複合糖質は、主に人体で消化できエネルギー源になりえる主となる糖質の他にということになります。対する物質として蛋白質、脂質などを含む物質であり自然界の食品の多くをいいます。複合糖質は糖たんぱく質、プロテオグリカンProteoglycan((PG:多糖の比率が高い)と糖脂質の三つを総称したものです。食品で代表は穀物の米、麦、粟、キビ、ソバ 、トウモロコシなどです。栄養表示基準では、総重量の中で、水分、アルコールの他、たんぱく質や脂質、ミネラル、食物繊維のいずれにも分類しないものを「糖質」としています。糖類+三糖類以上の多糖類+糖アルコール+その他ということになります。 単純糖質は殆ど糖質で出来上がっている食品で、糖質の最小単位は単糖で加水分解を受けないブドウ糖と果糖があります。砂糖(蔗糖)の二糖類(ブドウ糖C6H12O6[六炭糖Aldohexose]が1分子・果糖C6H12O6[六炭糖ketohexose]1分子:二糖類)を主体としています。
複合糖質の糖質部分は澱粉が主で澱粉は多糖類でもあります。 単糖と多糖の特徴は、単糖の結合数が少ない程甘くなり、反対に単糖の結合数が多くなると、甘みは少なくなります。成分的には、複合糖質の方が、複合多糖類より炭水化物以外の栄養素を含み常食として健康維持のためにはよいことになります。
糖アルコールとしては還元麦芽糖水飴、エリスリトール、キシリトール、マルチトールなどその他ではアセスルファムK、スクラロース (甘味料)、クエン酸、クエン酸ナトリウム(酸味料)などです。糖質の分類に含む糖類は、甘味がより感じられる二糖類の砂糖、乳糖、麦芽糖など、単糖類のぶどう糖、果糖などのことです。
 
  複合多糖類は、人が消化できるできないにかかわらない栄養素で、2種類以上の単糖を構成糖とする多糖のことで、ヘテロ多糖Heteropolysaccharide、単に複合多糖ともいいヒアルロン酸(グルクロン酸と、N-アセチルグルコサミン:アミノ糖)、コンドロイチン硫酸(グルクロン酸と、N-アセチルガラクトサミン)、ヘパリン(グルクロン酸、イズロン酸、グルコサミン:アミノ糖)、コンニャクマンナン(グルコマンナン:グルコースとマンノースを1:2で含む)、アルギン酸、フルクタン、ペクチン、カラギーナンなどです。
ちなみに多糖類には一種類の糖で構成されるホモ多糖(単純多糖、ホモグリカン)といい、アミロース、アミロペクチン、イヌリン、マンナン、アガロペクチン、アガロース、セルロース、デキストラン、ラミナリンなどがあります。 
多糖類は一種類の単糖類の連なっているは単純多糖類です。
 一方複合多糖の多糖類Polysaccharideには、単純多糖類又はホモ多糖Homopolysaccharideと呼ぶものと2種以上多数の単糖類あるいはその誘導体を含むものを複合多糖類又はヘテロ多糖Heteropolysaccharideといいます。三糖類以上の多糖類としてオリゴ糖(小糖類)、デキストリン、でん粉、ペクチン、グリコーゲン、イヌリン、ガラクタン、寒天、ペントザン、キチン、マンナン、セルロース、ムコ多糖類(粘質多糖類)等の炭水化物とその誘導体(炭水化物が物理的、化学的な変化を受け変性するもの)のことです。水にコロイドの状態であるか、不溶で、甘味は感じられません。最終的に加水分解によってグルコース、フラクトースなどの単糖類に至ります。

炭水化物(糖質と食物繊維)>糖質(糖類[単糖類・少糖類の糖類]と多糖類)>糖類(単糖類・少糖類)とあらわされ、糖類は炭水化物ということが出来ますが炭水化物だからと言って、糖類でないこともあります。人体ででん粉、ショ糖、グリコーゲンなどを加水分解し単糖類となって1g当り4kcalのエネルギー源とし吸収します。食物繊維のセルロース、アルギン酸の類は、腸内細菌によって分解を受けますが人のエネルギー源とはなりにくい物質です。食物繊維は人の消化酵素で分解できない非でん粉多糖類として細胞壁物質(セルロース・ヘミセルロース・不溶性ペクチン質・リグニン・キチンなど)、細胞非構造物質(植物ガム【ポリウロニドPolyuronide】・水溶性ペクチン質【ガラクツロナンGalacturonan】粘物質・海草多糖類【ガラクトマンナン、グルコマンナン、カンテン、アルギン酸、カラギーナン】)などです。
単糖類(グルコース・フラクトースなど)、少糖類(蔗糖・乳糖・麦芽糖など)、多糖類(単一多糖類:でん粉・デキストリン・セルロース、グリコーゲン  複合多糖類:アルギン酸、ペクチン、マンナン、カンテンなど)の分類になります。

炭水化物の食物繊維・糖質で示す食物繊維も、糖質に含む多糖類も、複合多糖類に含むものもあり、人の消化酵素で分解できる食品と分解できない・難消化性食品成分を含みます。
 複合糖質としての食品は、古くより直接食糧としてきた、小麦、米の類です。これらを加工して、パン・めん類、上新粉・白玉粉が作られ、サトウダイコン、サトウキビから精製して砂糖を生み出しています。精製度の少ないものは、炭水化物以外の栄養素をより多く含みます。

複合多糖類は、2種類以上の単糖などが多数結合したもので炭水化物からの分類とすると、褐藻類に含むアルギン酸はLーグルロン酸L-guluronic acid とDーマンヌロン酸D-mannuronic acidの2種類の糖からなります。
偏った食事は栄養バランスを欠きます。現代では食物繊維も腸内細菌によって分解を受けその細菌の作り出す栄養素も重要視しています。炭水化物・蛋白質・ミネラル・ビタミンの栄養バランスの取れた加工しすぎていない自然に近い形で食事をすることが大切なことのようです。






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