市村正親さんがユダヤ人の高利貸し、シャイロックを演じている舞台です。
またヴェニスです。(笑) 記事が続いてますね。
ベニスとヴェニスの違いがありますが。^^;
有名なシェイクスピアの作品なので、ストーリーは省きますね。
この物語、好きじゃないんですよ。
小学生の時に学校でこの芝居を初めて観ました。
その時にストーリーを既に知っていたかは覚えてないのですが、子供心に理不尽だと思った記憶はあります。
子供なので「理不尽」という言葉は知りませんでしたが。
借りたものは返すのが本当じゃないか、と思いました。
あれやこれや屁理屈言って、返さなくていいんなら法律はいらん、と。
謝ってすむなら警察はいらん、というのと同じですね。
でも、大人になってから、この物語にはユダヤ人差別がベースにあることを知って、なお嫌になりました。
今回の舞台でも全編、ユダヤ人を差別しっぱなし。
なんというか、私にとっては共感できる人物が一人もいないという珍しい作品でした。
というより、むしろ今までは悪役だと思っていたシャイロックに同情してしまいました。
確かに借金のかたに肉1ポンドをよこせっていうのは酷いと思う。
でも、何故シャイロックがそこまでするのか、ですよね。
酷い差別を受けてきたシャイロックの心の叫びだと思うんです。
そもそもアントーニオは、その条件を承諾して借りたのに。
裁判でもシャイロックの名前を呼ばれずに、「そこのユダヤ人」みたいな言われ方だし。
裁判の決着のつけ方だって、あまりにも酷いです。
喜劇だし、役者さんの熱演もあって笑いが多い芝居ですが、
(私もよく笑いました)
でも、観てる間、ずっと不愉快だった。
劇中でシャイロックが「ユダヤ人だって、キリスト教徒と同じ人間だ。」と叫びます。
そういう問題提起がこの物語のテーマなのだと思いたいのですが、嫌なユダヤ人をコテンパンにやっつけて、めでたしめでたし、みたいな話にしか見えないんですよねー。
最後のシャイロックの娘の表情だけが、ユダヤ人の悲劇性を少し感じさせてくれましたが・・・。
作品そのものは先に書いたとおり、笑うところが沢山あって楽しめると思います。
開演前にもお楽しみがありました。
でもなあ・・・。
シャイロックはバカ正直なんだ。
「ミナミの帝王」の萬田はんみたいに、もっとうまく取り立てたらいいのに・・・とアホみたいな事を真面目に考えながらトボトボと帰路に着きました。
またヴェニスです。(笑) 記事が続いてますね。
ベニスとヴェニスの違いがありますが。^^;
有名なシェイクスピアの作品なので、ストーリーは省きますね。
この物語、好きじゃないんですよ。
小学生の時に学校でこの芝居を初めて観ました。
その時にストーリーを既に知っていたかは覚えてないのですが、子供心に理不尽だと思った記憶はあります。
子供なので「理不尽」という言葉は知りませんでしたが。
借りたものは返すのが本当じゃないか、と思いました。
あれやこれや屁理屈言って、返さなくていいんなら法律はいらん、と。
謝ってすむなら警察はいらん、というのと同じですね。
でも、大人になってから、この物語にはユダヤ人差別がベースにあることを知って、なお嫌になりました。
今回の舞台でも全編、ユダヤ人を差別しっぱなし。
なんというか、私にとっては共感できる人物が一人もいないという珍しい作品でした。
というより、むしろ今までは悪役だと思っていたシャイロックに同情してしまいました。
確かに借金のかたに肉1ポンドをよこせっていうのは酷いと思う。
でも、何故シャイロックがそこまでするのか、ですよね。
酷い差別を受けてきたシャイロックの心の叫びだと思うんです。
そもそもアントーニオは、その条件を承諾して借りたのに。
裁判でもシャイロックの名前を呼ばれずに、「そこのユダヤ人」みたいな言われ方だし。
裁判の決着のつけ方だって、あまりにも酷いです。
喜劇だし、役者さんの熱演もあって笑いが多い芝居ですが、
(私もよく笑いました)
でも、観てる間、ずっと不愉快だった。
劇中でシャイロックが「ユダヤ人だって、キリスト教徒と同じ人間だ。」と叫びます。
そういう問題提起がこの物語のテーマなのだと思いたいのですが、嫌なユダヤ人をコテンパンにやっつけて、めでたしめでたし、みたいな話にしか見えないんですよねー。
最後のシャイロックの娘の表情だけが、ユダヤ人の悲劇性を少し感じさせてくれましたが・・・。
作品そのものは先に書いたとおり、笑うところが沢山あって楽しめると思います。
開演前にもお楽しみがありました。
でもなあ・・・。
シャイロックはバカ正直なんだ。
「ミナミの帝王」の萬田はんみたいに、もっとうまく取り立てたらいいのに・・・とアホみたいな事を真面目に考えながらトボトボと帰路に着きました。