Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

無事に帰宅しました!

2008-12-29 21:26:02 | 子育て
夕焼け空が刻々と変化する夕方の5時過ぎ、家を出て
横浜駅までkirikouを、迎えに行ってまいりました!

到着は、15分程遅れましたが
おかげさまで、元気な笑顔を見せて無事に帰ってきました。


解散後に、スキーのレッスンをしていただいた先生と
部屋の担当の先生おふたりにも、自分からご挨拶をして
「ありがとうございました。また、春もスキーに行きたいです。」なんて言っておりました。

私鉄の乗り口までの間も、コチラから問いかけると
しきりにアレヤコレヤと、向こうからも答えてくれて

不思議なくらい、素直な会話をすることができました。

二泊三日でしたけれど、kirikouにとっても良い経験ができたようですね!


サテ…出かけに持っていって、読んだ本のご紹介をいたします。

光文社文庫から出ている手塚治虫さんのエッセイ集の

「ガラスの地球を救え 21世紀の君たちへ」です。

手塚治虫さんが亡くなったのが1989年2月とのことですから
来年で、もう20年になるんですね。

この本は、未完の内に急逝されたそうで、
カッパ・ホームスハードから1989年4月に刊行されたとのこと。

私の手元には、岩波ブックレットの「未来人へのメッセージ」がありましたが
いつも「はじめのい~っぽ!」を開いた後に立ち寄っている本屋さんで見つけて
思わず、表紙の写真に目がひきつけられてしまって買いました。

それは「手のひらに、土から救い上げたような小さな苗木を乗せているもので」

『SAVE OUR MOTHER EARTH』の文字が添えられています。


一編一編は、短くてとても読みやすいんですけれど

それぞれ、今でも解決の付かないでいる、ムズカシイ問題についても
作者の率直な正直な言葉が綴られていて

ほんとうに深く考えさせられる内容になっています。


始めに「IFの発想」から、次に「宇宙からの眼差しを持て」の中から
以下に、その言葉を引用してみます。

『…前述してきたように、地球の危機という現実を前にして、たとえ未来予想がたいへん暗い不安なものであったとしても、それだからこそいま、それに向かって暗く不安な材料を排除するように現実に心がければいいのですから、「IFの発想」はどんな人にも生きがいに通じるはずなのです。
 しかし、現在、「もし……だったら」と想像してみると、とりあえず暗い状況が浮き彫りになってきます。けれども、そこで投げ出さないで少しがんばって踏みとどまりながら、いっそ暗い想像を全部してみてしまったらどうでしょう。
 すると逆に、その反対のことを想像するのが可能になるし、明るい未来のイメージができてくるような気がします。
 そんな想像さえ無駄に思え、バカバカしく思えてしまう大人の忙しさは何とかならないものでしょうか。もっと、一見無駄なこと、余分なこと、はみ出しているようなことを、どんどんやってみるゆとりがほしいと思います。
 無駄や遠まわり、道草を許さない社会はどう考えても先に豊かさは見えません。(中略)
 ちょっと逆説めくかもしれませんが、この世の現実から未来を見るためには、現実を見つめているだけでは、むしろその奥にある本質を発見することはできません。
 一つ一つの事件、状況に想像力を届かせて、そのものの中に入りこんでみるのです。想像力は、大きな夢につながるものですが、ごく日常の現実、隣に住む人の悩みにだって届かせることはできる。それは他人の悩みをせんさくするという意味ではありません。自分以外の人の痛みを感じ取るには、想像力が必要なのです。』


『 独断と偏見に満ちた未来予測を一つ述べてみましょう。(中略)…
 生まれながらに、地球という天体を外から眺めながら育った子どもたちは、その天体に棲む何十億という人間を、万物の霊長だとは見ないにちがいないと思います。きっと他の無数の生きものと同等に一介の生物として考えるでしょう。
 その地球を乱開発したり荒廃させたりという人間のエゴイズムを彼らは黙認はしないと思うのです。…
 大宇宙の孤独に耐えて、ガラスのように壊れやすく美しい地球が浮かんでいる。…
 ひとたびそんな地球を宇宙から見ることができたら、とてもそのわずかな大切な空気や緑、そして青い海を汚す気にはなれないはずです。…
 IF-もしもぼくが、わたしが、宇宙からの眼差しを持ったなら、想像の力は高速を超えて何万何千光年のはるかな星々にまで瞬時に到達できるでしょう。
 その想像の力こそ、人類ゆえの最高に輝かしいエネルギーなのです。』(引用ここまで)


科学者としての視線と人間的な側面を描く漫画家としての視線…

そのふたつの視点を持っていたからこそ、
子どもたちにも、明るい未来を想像することの大切さを伝えたかったのでしょうか?

『想像すること』その奥深さや意味を考えながら

いまkirikouに、言葉として何が伝えられるのか?

言葉に限らず、身近でどんなことを見せていけるのか?などについて

改めて、考えたり想いなおすきっかけになりました。


皆様も、どこかでこの本に目に留りましたら、是非お手にとってご覧下さい。


サテ…家に帰ってから、一時いつものゲームをしていましたが
サスガに、くたびれたのでしょう…

kirikouも、ようやく先ほど眠りにつきました。


様々な情報やモノに囲まれているkirikouや私たちの暮らしの行方は…

一体どうなっていくのでしょうか?

ふと、そんなことを想いつつ…お話を終えることにいたします。


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