えみくり情報

日常と日記
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文豪春秋

2019-09-15 | 読書
文豪春秋って漫画があって文春オンラインで読んでいます
ドリヤス工場さんというかたが描いているんですが、それがもう面白くて面白くて、新作掲載されるのが楽しみです
雑誌 文學界 で連載されているらしいのでそれを読めばいいのですが
ネットだと無料だし。って最低だな。
最新話が大好きな吉屋信子先生でした。もちろん吉屋先生のファンの私は全部知ってることでしたが、逆に全然知らない文豪のあれこれを楽しむにはちょうどいい感じです。こんなどう見てもゲゲゲの先生のオマージュの絵なのに妙に色っぽいし、なんといっても文豪に対する主人公の投げやりな姿勢がたまりません。
そして菊池寛先生が可愛い。
妙に「教えたるわ」な上からじゃないのも、知ったかぶりをしないのも好意もてます。

志賀直哉がゲイだったとか里見惇に憧れられ惚れられてたとか(ちょっとすごく萌えます。シューくん→先輩みたいで。ドリヤスさんの絵でも志賀が男っぽくかっこよくて惇ちゃんが可愛いの)

でも志賀直哉は里見惇のお兄さんの有島生馬にプラトニックラブだったとかな。きぇえええ。これは萌えです。

「なかよきことはうつくしきかな」の武者小路実篤のあれがああだったとかこの年になるまで知らんかったです。すごく面白いです

ベルサイユのゆり

2019-09-15 | 日常
観劇後の二人

ベルばらではロザリーちゃんが好きなんですよ。
昔から一貫して。
貧しいけれどけなげでつましいロザリーちゃんが姉の家出と母の病気でお金に困って困って、もう身体を売るしかないと思いつめて、貴族の馬車が走るところに「ご主人様、私を買ってください」って身を投げ出す。その馬車に乗っていたのがオスカル様だったのです。
なんと美しく凛々しい人でしょう。震えるロザリーにオスカル様は「これでも私は女だよ」って笑うのですが、助けてもくれるのです。それでいてロザリーはオスカル様を啓蒙します。パリの真の姿を。貧しいものの生活を。

くわーーー
なんという出会い!!互いの以降の人生を変えてしまったのですね。


ロザリーは、生涯オスカル様が一番好きだったと思うの。

ベルナールと結ばれるけど、そして幸せにはなるんだけど、革命で死んでしまったオスカル様をそれでも生涯思い続けたに違いないと思ってます。

数奇な生まれのロザリーは彼女自身が大河ドラマのヒロインのようです。

牢のマリー・アントワネット王妃にもとても甲斐甲斐しく優しくて、そしてあの悪い悪いジャンヌ姉さんにも最後まで優しくて、誰に対しても分け隔てなくまさに聖女。
そりゃひねた黒い騎士ベルナールもイチコロですよ。

とにかくベルばら界きってのかわい子ちゃんヒロインなんですよね。
まあアランの妹のディアンヌちゃんも可愛かったけど

先日CSで宝塚のベルばら外伝っていうベルばらのサブキャラをメインにした舞台作品を見ました。

ジェローデル編とアラン編とアンドレ編を見たのですが(ベルナール編も見たかった…)
ジェローデル編が面白かったです。
彼はナポレオンの皇帝就任を阻止するために革命後も戦い続けていたのです。
ヒロインはあのフェルゼンの妹のソフィアさんという人なんですが、これがもう!!もう!!最高に美しくて気高くてもうね。尼僧姿にまでなってくれるんですよ。

ジェローデルさんは本人が美しすぎてそしてとても文化的で、本や絵画や音楽などの芸術を愛する人です。「きみは薔薇を食べるのですか」。
彼の美学は他人にはあんまり理解できなかったのね。
もちろんオスカルもです。
けどソフィアさんだけは同じくらいの知識がある理解者なの。そして賢く気高いソフィアさんはジェローデル様がずっとオスカル様のことを思い続けていることは知っているので自分の思いはずっと心に秘めて抑えているのです。

とにかく控えめでしっかりしていて優しく賢いという最高に私の好みのタイプのヒロインなのであっというまに引き込まれて見入ってしまいました。
面白かったわ。本編の邪魔もしないし。

最後はもう涙涙でした。すごくよかったです。
ジェローデルさまがとてもきれいでなんとも清らかだったのも良し。

あと時代がモーツァルトの頃どんぴしゃなのでモーツァルトの話題が貴族のサロンで出たりするのも個人的に楽しかったです。