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日常と日記
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お芝居が見たい

2020-05-09 | 芝居
あまりにも12人の優しい日本人のライブが楽しかったので、三谷の芝居のDVD、持ってる奴をあらためて見たりしています

三谷のお芝居はチケットが取れる限り見に行ってるんですが、今まで見た中で一番好きなのは「コンフィダント・絆」という芝居で、若き日のゴッホ、ゴーギャン、スーラ、シューニッケルの四人の画家たちが青春を楽しんで浪費して愛し合って憎みあう、なんか同人友達みたいな、若い頃の共同生活の日々を描いた作品です。
超天才なんだけど人間的にアレなゴッホを生瀬さんがやってて可愛くてね。彼はこどもじみていて社会生活不能者なのですがとにかく描くものは素晴らしいの。
でも売れないの。とにかく素晴らしいものを作るのに、売れない。

相棒ゴーギャンは彼に一身に依存されている気のいい人で、面倒見もいい。親友ゴッホのことを「この馬鹿迷惑ばっかかけやがってくそーー」、ってしょっちゅう怒るんだけどそんな馬鹿な親友の作るものはとてつもなく素晴らしくてどうしても見放せない。
内心ちょっと嫉妬もしてるんだけどそれ以上に才能にほれてしまっているの。売れないなんて世間がおかしいと思ってる。多分ゴーギャン自身も天才だからあせらないの。寺脇さんがやってる。頼もしくて器のでかいゴーギャン。

そしてスーラが中井貴一さん。
彼は独自の描画手法を編み出して人気が少しずつ出始めている作家。自分の描く絵に自信はあるし実際売れてるけど、でも内心やっぱり天才のゴッホにかなわないことわかってて、自分は単に売込みが上手いだけでは、と不安に思ってる。
とても貴族的で賢くて、そして悲しいくらいずるい。うまいのよ、うまいの中井さん。

そして最後にシュフネッケル 。
彼がとにかく素晴らしいのです。相島一之さんがやっている。
彼だけが他の三人に比べてとてつもなく凡人なのです。
凡人だけど底抜けに気がよくて、優しくて、家賃や足りない生活費も彼が喜んで出してる。なんでかって彼は絵を描くことが好きで、絵の上手いほかの三人のこと大好きなの。彼らと一緒に絵を描いて、共同生活できることが嬉しくてたまらないのね

彼だけは凡人過ぎて自分と他の三人との差が「本当には」わかってない。
ただただ、素晴らしい三人の友達のことを尊敬していて大好きなのね

そこに一人のディーバが絡みます。母性の塊みたいな絵のモデル。堀内敬子さんが綺麗で可愛かった。歌が上手すぎるよ。
カノジョは冷静に四人の画家たちを見ている。

楽しく前向きな若い芸術家たちの四人の生活、最後にばらばらになってしまうまでの燃えるような青春の日々が涙出るくらい美しかった。



これDVDになってるのかしら。思い出して、今更もう一度見たくて見たくて見たくて見たくてたまりません。たまらなくなってしまった

今検索したらDVDになってる!!
嬉しい、買います…!!と思ったんだけどなんかパルコの公式の販売ページが消えてる
がーーーん


中古ならamazonで買えるみたい。こういうソフトは公式で買うべきなのはわかってるんだけど、すみません。ポチってしまいました