たぶんゲイのオーナー店主のこだわりまくった意識高い系のミニマリスト的内装がとっても素敵な美容院に通ってるんだけど、奥の半個室のシャンプールームから出たところにけばけばしい金赤の背表紙がずらっと並んでいて、目を疑った
(一応お客さんの目からは触れにくいようにはなってる)
鏡の席に戻って担当してくれてるオーナーの彼にチョキチョキされながら「・・・見間違いかもしれないけど奥のあれ、キングダムですよね」
ってぼそっと言ったら
すごくうれしそうに、
「ちょっと前、年配の男性のお客さんがここにはボクの読める雑誌がないのが残念って言われた」
そうで試しに最初のほうの何冊かを持ってきて渡してみたら、
「めっちゃはまってくれはって、楽しみまくり、あかん、続き気になる、って帰っていきはったから、それ以来家から持ってきて読みたいってひとに出そうかなと思って置いてる」
そうです。そのお客さんは結局自分で全巻揃えてしまったらしい
カットしてもらってる間ちょこっとキングダムの話できて楽しかった
「とにかく今はあの強い賢い憎たらしい李牧がかわいそうでかわいそうでもーはらはらするよねーー」
彼は作者の原先生とこじるりに関しては
「どーでもえーから休まずちゃんとこのまま面白いまま続き描いてくれーとしか思わんかったわ」
とのことでした
ところで私はエクラなどの重い固い分厚い女性雑誌類はひと月に一回の美容院で渡されるのを読むってだけの女らしくない人生を歩んでいるのですが、最近はその手の雑誌のおしゃれなファッションがずらーーーーっと並んでるページの中に必ず「マスク」も入っていて、「これが美人見えマスク」などの文字が躍っていて、もちろんお高いマスクにつけるお高いアクセサリーなども紹介されていて「はずれて落としたらどーすんねん」ってめん玉引ん剝くような値段のものもあって、すごいなーと思うのでした
なのに付録が「鬼滅の刃チケットホルダー二種!!」だったりするのが微笑ましいです。もうね、婦人雑誌も集英社、怒涛の攻勢ですよ。どれも結構かわいい。いっとき講談社系がリヴァイ兵長でいっぱいだったこともあるし、もう一般とオタクの垣根はほぼありませんね