たっきーです。
★癌から奇跡の復活!・第一章④」
<逆進化から真の進化への考動>
治療と副作用について
治療は放射線、抗がん剤の二種類でしたが、ここで、放射線治療、化学療法における副作用についてお伝えします。
先ずは治療が始まった順番に放射線治療について。
放射線治療を受けるにあたって、治療方法と副作用についての説明がありました。
一般的な放射線治療はワンクール33回だそうです。
土日・祝祭日を除いての33回なので約一か月半掛かることになります。
未体験なだけに期間の長さには正直驚きました。
これでは年末年始は病院で過ごす事になりそうです。やれやれ・・・
気を取り直して次の説明に集中します。
治療時間はセッティング時間を含めても15~20分で、放射時間はおよそ1~2分とのことで、
時間的にはそれほど拘束されなくて済みます。ちょっと気が楽になったかな?
そして、一番気がかりなのが副作用。治療を受ける時間・期間によって、
口の中のあちこちに口内炎、のどの痛み、味覚が分からなくなる味覚障害など
いろいろな事が起きると説明がありました。
私の場合、咽頭と頚部リンパ節に腫瘍があることから患者自身に合わせた
マスク(顔・首の固定具)が必要とのことで、マスク製作のための型を取ることから始まりました。
このマスク剣道の面のようなもので、顔が動かないように固定するためのもの。
また、体の胸の部分に十字の線を書き込まれ、汗などで消さないようにと。
これも、放射線が必要以上の場所に当たらないようにする目印です。
結局この日はこれらの作業とCTを取って終わりました。
この時点ではまだ痛くも痒くもなく、普通の生活ができる状態であったため、
癌患者と言う意識はほとんどなく、これからいろいろ治療が始まるんだと
言うことを自分に言い聞かせるだけで、副作用のことなどあまり気にしていませんでした。
なにせ初めての事だけに怖さだけは徐々に膨らみ始めていましたが、
気持ちを奮い立たせて「絶対に負けないぞ!」と自分に言い聞かせたものでした。
しかし、一人になるとやっぱり弱気になる時もあり・・・。
入院していよいよ治療が始まるにあって、家族以外の親友らにどのように
知らせるべきか否か悩みました。
辛い症状での状況は見せたくない、気を使わせたくない、心配させたくないなど
自分勝手な状況判断ばかり思い浮かびましたが、
さすがに隠したままで乗り切れるものではありません。
それなら症状の軽いうちにお知らせしようと親友には癌であることを報告したのです。
親友は大変驚いて自分の事のように心から心配し励ましてくれました。
その気持ちが私にパワーを与えてくれました。
周りの方に公表することによって、
「何があってもこの難局を強い意志で乗り越えてみせるぞ!」と思えるようになったのです。
私を必要としている人が大勢いるのだからと・・・
こうして、命を掛けた”癌との戦い”が始まったのです。