たっきーです。
★癌から奇跡の復活!・第一章⑥」
<逆進化から真の進化への考動>
治療と副作用について
入院して7日目。
ついに抗がん剤治療も始まる。
私はもともと冷え症で足がいつも冷たくて、辛い思いをしていました。
これで、当初予定の大きなふたつの治療方法がスタートし、
更なる辛い思いを感じることとなりました。
午前9時半に放射線科から呼び出しがあり、看護師詰所で診察カードを受け取って
いざ治療室へ。
この日は前日と違って点滴をしたままです。
怖々点滴スタンドを転がしながら治療室へ行くのですが、
この時、どんなに辛くても自分一人で歩いて通うことを決意しました。
この決意は弱音を吐かない自分への応援メッセージです。
第2回目の放射線治療は、いつもと同じようですが点滴をしながらなので
少し手順も違います。
上半身裸になるために服を脱ぐのですが、ちょっと大変。
担当の看護師さんが点滴している部分に注意して、
優しく丁寧に裸にしてもらいました。
あとは、前回と同じで放射治療時間約2分程度で問題なく終了。
しかし、この時には既に右下唇には炎症が起きて食事を取るのも痛い状況となっていまた。
顔にマスク、冷えないようにジャンパーを肩にかけ、重病人のような格好で
点滴スタンドを転がしながら病室に帰りました。
病室に帰ると、スマホに姪っ子に赤ちゃんが生まれたとのメールが入っていて、
電話でおめでとうを言うとともに、新しい命の誕生に元気と勇気をももらいました。
そして、ついに抗がん剤の投与の時がきました。
点滴スタンドには何種類かの薬剤バックがぶら下がっていました。
その中の一つに「劇薬」の文字の入っているバックが。
この文字を見ただけでも気分は重たくなります。
事前に「抗がん剤治療にともなう吐き気やおう吐をおこさないために」という冊子を頂いて読み、副作用を軽くするためにカプセル薬などを飲んでいましたが、
これから一番気になるのはやはり吐き気、おう吐でした。
吐き気には3つのタイプがあるそうで、抗がん剤点滴後24時間以内に発生する「急性」、
24時間以降に発生する「遅延性」、以前に嘔吐した経験が原因となり予期的に吐き気を
催す「予期性」です。
人によっては投与しないうちから気分で吐き気を催す人もいると聞いていましたがこの人は「予期性」でしょうね。
私はこの時点では「予期性」による問題ありませんでした。
また意外ですが「しゃっくり」が起こることもあるとかで、本当に心配しました。
午前11時19分、ついに先生から抗がん剤「シスプラチン」の投与が始まりました。
点滴は左手甲からポトポトですが胸はドキドキです。
ドキドキの中、12時の昼食の時間になりました。
この時の昼食メニューは並食でしたが食べる気がしません。
怖くて!
しかし、午後1時過ぎに意を決して食事をとることに。
この日の昼食メニューは並食(中飯:180g...三口だけ、A・すきやき...肉以外完食、A・とろろ芋...完食、A・甘酢和え完食、バナナ)バナナはいつでも食べられるので冷蔵庫に取り置きしました。
食べた後ちょっとムカムカする程度で吐き気などなく「頑張れそう」と思いました。
でもげっぷがよく出ました。
点滴が続く中、夕食は体力が落ちないようにと考え完食しました。
口の中にはたくさんの菌があり、いろいろな作用があるので常に口の中を
きれいにしておくように言われ一日5回(起床後・朝食後・昼食後・夕食後・就寝前)歯磨きとうがいをしていました。
食後に主治医の片桐先生がこれからの治療等について、抗がん剤は1週間投与で、
終わりごろが一番しんどくなる。
1か月後に様子を見てとの説明でした。
時が経っても、いわゆる急性の吐き気もなく先生との会話や看護師さんたちとの
お話で気も休まり順調でした。
さらに、仕事を終えて疲れている相棒に、冷えを防ぐ足湯器を病室に持ってきてもらい
早速浸かって両足を温め、二人で今日1日の出来事を話し合うことで
一層気分は良くなりました。
冷えは万病の元とよく言われます。
この足湯器が後に大きな力となった気がします。