たっきーです。
今季一番の寒さが続いていますが、皆さまお風邪などお召しになっていませんか。
今日は、東京に来て4日目です。
ゼロのつく20日、第八回目の体験談です。
「癌から奇跡の復活 ・ 第1章⑧」
<逆進化から真の進化への考動>
治療と副作用について・「味覚障害」
抗がん剤治療はお休みに入っていましたが、放射線治療は続き7回目くらいから、
のどが(内部上)痛み始め、食事するのが辛くなりました。
朝の診察でも先生から「少し焼けてきましたね」との言葉で、これから
まだまだひどくなるのかと心配が大きくなりました。
また、白血球の数値も下がっていて上腕部に数値改善のための皮下注射です。
これは点滴ではないのであっという間に終わり、よく言われる「チクッとする」
程度で副作用はありません。
入院して20日、放射線治療も9回目が終わったところで、
喉の痛みが強くなり、普通食が食べられず栄養不足にもなり、
栄養価の高い高カロリーの飲み物をも用意して頂き、体力が落ちないように頑張っていましたが、体重は入院前に比べて7㌔減って55㌔となりました。
お腹周りがヘコミ健康的に痩せたのであればダイエットに成功となるかもしれませんが、
あちこちの筋肉が落ちていて、椅子から立ち上がるにも「よっこらしょ!」と声を出し、何かに掴まりながら立つほどになっていました。
しかし、院内で過ごすには大きな不便は感じていませんでしたが、次の大きな副作用が出始めました。
その副作用第二弾は、「味覚障害」です。
一番最初に驚いたのは、普通の水が海水のように塩辛いのです。
これには参りました。この塩辛い感じは数日続きました。
さらに次は、何を食べても味を感じないのです。
見た目には美味しく見えても、本当にまったく美味しく感じられません。
このため食事はだんだん細くなり、体重も減り始めどんどん悪い方向に
進んでしまっていました。
そんな中、看護師さんから「たっきーは、我慢強いですね。
無理をしないで、痛いときや食事についても何でも言ってくださいね。」と言われ、
本当に色々相談して対応してもらい、とっても大きな力を頂きました。
我慢強さもほどほどにしないと、返って病気の本当の事が分からなくなることや、
重症化することもあるようです。
が、しかし
私としてはメンタル的に気力と気合で、「絶対負けない!」「必ずうまくいく!」でした。
この気持ちを、自分自身には勿論ですが毎日優しく看護して頂いている、
看護師さんや見舞いに来て頂いた皆さんにも言い続けていました。
この気持ちによってか、病人ではないと言うくらい楽なときもありましたが、
12回目の放射線治療が終わったところで、今度は第三弾の副作用が出始めたのです。
その第三弾の副作用。 それは、髪の毛のことです。
抜けることは理解し、何も気にはしていなかったのですが、
枕に少しずつ抜け毛が目立つようになっていました。
予期していたとはいえ、正直気分的にはちょっと嫌でしたね。
夕方浴室でシャワーを浴びながら頭を洗ったところ、普段とは違う手の感触、
髪が手に纏わりつくのです。
目を開けてみて超ビックリ!!!!
髪の毛は頭皮から離れて両手にいっぱい。
頭部は痛みも痒くもなかったので、ショックが無かったといえばうそになりますが、
それよりも一度に大量に抜け、風呂の排水溝にもいっぱいの髪の毛がたまり、
流さないように綺麗に自分で集めて掃除をしたのですが気持ち悪くなりましたね。
この夜、洗濯物などをもって面会に来てくれた相棒も、
私の姿を見てショックを受けたようでした。
色々心配ばかりかけ、相棒もこの時期仕事が大変な時で辛いのに、
二重三重の負担をかけてしまっていて申し訳ないと思うばかりでした。
そして、心の中では「自分自身が強く頑張らなければ!」と。
それ以来、残り少ない髪の毛があちこちに落ちないようにすることと、
11月の終わりであったため、寒く風邪をひかないように帽子をかぶり始めました。
この時期は、放射線治療だけなので、一度退院して通院による治療でも良いとの話もありましたが、体力の低下等を考え入院のままで、時々外泊をさせて頂く事となったのです。
外泊する際は届が必要ですが、用紙の中に外泊するための理由欄があり、
何と書いたらよいのかと迷っていましたが、最終的には「気分転換のため」と書いたのです。
さて、どんな気分転換になったのか?
それは次回でご紹介します。