2024/5/24
・映像では何度もPARCO劇場の作品を観ているが、現地での観劇は初めて。
・わりと暑い日に長々歩いた上に、ちょうどいい感じに休めるところがなく疲労困憊状態だった。みんな、あんな坂をのぼっていたのか。
・中段やや下手。見やすい席でほっとする。
・舞台装置がシンプルで美しい。
・下手奥に向かってせり上がっている。上手側には瓦礫に見えるオブジェ。玉座にも使う。
・ハムレットが父親の仇である叔父に復讐する話(何度も書いているとだんだん雑になる)。
・ハムレット役は吉田羊さん。男性として演じる。
・演者が女性であることの違和感はなかった。
・一昔前だったら「女性が演じる意味とは」が重要になりそうだけど、トピックの一項目程度だったと思う。
・商業レベルでも、こういう性別違いが当たり前になる傾向は進みそう。いい流れ。
・男女逆転の『じゃじゃ馬ならし』とか、もうやっていそうだなと検索したら2019年にやってた。最近。
・ハムレットは、華奢な体つきで耽美。音声の高低を使い分けられるのは女性の演者特有か。狂人と狂人でない時がくっきりしている。
・前々から疑問だった、ポローニアスはなんで刺されたのか問題。「いきなり刺すことなくない?」と思っていた。
・今回はおそらくセリフが足されていて、現国王のクローディアスだと思っていたという説明。
・一瞬なるほどと思ったけど、その直前に殺せるチャンスを見逃しているので納得しにくい。
・あと、ポローニアスが物陰に隠れてからの一連の流れを演劇的にきれいに見せるのは大変そうだといつも思っていた。
・最初、それ用に大きな仕切りが運び込まれたのかと思ったら、劇中劇用の幕だった。そのあとに隠れる用の幕が下りてきた。この順番なら不自然じゃない。なるほど。
・Q1は展開が早い。ラジオCMのものものしい調子とはかなりギャップがある。端的に見やすい。
・序盤、ちょっと雰囲気が重たく感じたものの、誰がどうしてそういう風になったのかがわかりやすい。
・一期一会の演劇という形式なんだから、十分有力な選択肢ではないか。
・というか、Q1を謳わなくても、ハムレットの上演台本を作るときに参考にした人は多いんじゃないかと思う。
(2024/5/24 18:30開演 PARCO劇場)