2024/11/27
・実業家の仕事人間エドワードが、娼婦のヴィヴィアンと一緒にいるうちに人間らしさを取り戻していく話。
・今まで見てきたどのリチャードギアよりも若い。
・ヴィヴィアン役はジュリア・ロバーツ。もともと娼婦にはあんまり見えないんだけど、素っ頓狂な衣装や動物みたいな行動で育ちの悪さを表現していた。
・たしかにあの衣裳はどんな人でも娼婦っぽくしてしまう。かっちりしたホテルの人々とのギャップが激しい。
・格差そのものという序盤の絵面が痛々しい。
・シンデレラのハリウッド版と言われがちな作品だし、実際、底辺女が資産家男に見出されて幸せになる。
・価値観の違う二人が交流してお互いに影響を受け合う話という言い方はできる。
・「仕事なら割り切れる」のような一言で娼婦と実業家をつないでいる。
・彼女は服装や仕草のような表面的な変化で、彼のほうは精神面の変化。
・とは言え、エドワードの財力が前提の話。冷静になって考えると夢の無いおとぎ話ではある。
・服屋を見返すところも金でねじ伏せているだけだし。
・魔法使いポジションの支配人、単にいい人なのか、何かの打算があったのかよくわからず、油断ならん人だった。
・むしろ、ヴィヴィアンと底辺仲間のキットとのほうが良い関係性に見える。
・思いもよらぬ幸運に遭遇した相方に妬むそぶりも見せない。クスリやっててもそこは譲らない。
・セックスよりもキスを上位に置くのは『月曜日のユカ』でも見た。類型は多そうだけど、元ネタあるのかな。
・コメディには欠かせない、人の良さそう(=頭の悪そう)な感じのエレベーターボーイ。
・ポロの土ならしの習慣おもしろい。
・「オペラは最初が肝心だ」という話、オペラ識者の意見を聞きたい。
・雇っているんだからちゃんとやれという正論にも、違う違うと思えるよう、うまく作られている。
・非常階段のシーンをうまく使いまわししている。
・リチャード・ギアが当たり前のようにピアノを弾いている。『シカゴ』ではタップダンスもしていた。芸達者。
・『裸足で散歩』を思わせるシーンもあった。靴をぬいで裸足になるって、西洋文化では特別な意味があるのかな。
・顧問弁護士の彼は気の毒なくらい悪人で俗物だった。
(Prime Video)