2022/3/4
・開発が進む1950年代のマンハッタン。貧困層の若者の対立によって男女の恋が悲劇的に終わる話。
・結構忘れているものの、1961年の映画も見ているし、ロミジュリだし、大体の展開を知っている状態で見る。
・理屈や話し合いではなく、暴力と体面が優先されて物事が決まっていく危うさ。
・愚かと言えば愚かなんだけど、彼らが生きてきて、考え方を修正する機会なんか与えられなかったんだろうなと悲しい気持ちになる。
・若者たちがどんなにイキリ散らかしたところで、明るい未来が全然見えてこない。
・なので、一番盛り上がる決戦前のトゥナイトも、めちゃめちゃかっこいいのに、自分の感情とうまく噛み合わず。
・ちょっと白々しいとまで思ってしまう。
・みんなどんな感情でこのシーン見てるんだろう。
・そんななかでも女性陣は結構たくましい。職場でもわりと仲良くやっている。
・というか、男性陣が全然働いていない。トニーも仕事量そんなに多くなさそう。
・彼らが家族と飯食ったり、お小遣い貰ったり、バイトしている様子があんまり想像できない。どうしてるんだろう。
・序盤からやたらと存在感がせり出している売店の店主。1961年版ではアニータ役だったそう。
・そんな調子で見ていても、中盤のマンボはものすごい迫力で圧倒される。あとから1961年版を見直してみたけど、人数も密度もスピードも全然違う。
・サブスクに出てきたらそこだけ何度も観たい。
・優劣をつけたいならそこで決めればいいのに、どうしてナイフや拳銃が必要になってしまうのか。
・トニーがあんまり悪そうに見えない。作中、説明はあるのでどういう存在なのかはわかるんだけど、かつて悪かった片鱗みたいなものは感じられず。
・『ベイビードライバー』を見てたら違ったのかな。
・ベルナルドのいかにもボクサー然とした体つき。
・拳銃まで用意しているのに、死人が出てから愕然としてしまう彼らの想像力の欠如ぶりも悲しい。
・時節柄、抑止力のための武力ってホント信用ならないなと思ってしまう。
・表現上のフィクション感は強いのに、とても生々しい肌触りの作品だった。
(サツゲキ)