スクリプトドクターのプレゼンテーション術 (DIALOGUE BOOKS) | |
クリエーター情報なし | |
スモール出版 |
2018/1/22
・愛聴しているラジオ番組『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』でおなじみの脚本家・映画監督・スクリプトドクターの三宅隆太さんによるコミュニュケーション論。
・トークショーを基にしたテキストなので、三宅さんの優しい語り口がそのまま脳内で再生されて、とても読みやすい。
・書名には「プレゼン」とあるけど、自意識との付き合い方、ひいてはコミュニュケーション全般についてのお話。
・「緊張はしてもアガることはない」。アガるのは、意識が相手ではなく、自分に向いている状態。
・自分を良く見せようとしたり、おかしなことをしていないか心配しているような状態だと陥りやすい。
・なので、よく言われるような聴衆をジャガイモとか思うのは逆効果で、逆にきちんと相手を見るのが大事らしい。
・人数が増えても対話は対話という考え方。
・そして、対話である以上、あらかじめやることを決めすぎると、意識が自分に向いて「アガる」状態になってしまう。目から鱗。
・三宅さんの人柄で説得されちゃってるような気もするけど、しばらくこの考え方を採用して行動してみたい。
・チョコバナナゲームは普通にプロデュース公演の顔合わせで使える。そのあとのフォロー大変そうだけど。
・大好きなラジオ番組に依存する話に共感する。
・自分らしいユーモアって難しい。
・「転調」という考え方。危機的状況で停滞する気持ちを切り替えること。受動的にするのではなく、踏み込んでやるということ。
・「なんだ猫か」や「あれ、私何やってるんだろう?」のような印象的なフレーズは、企画のために考えたものではなく、作話の技術を抽象化した結果できたものだという話も面白い。
・大学生のころ、若松孝二監督のサード助監督を務めた話は初めて聞いたような気がする。いい話。
・親しみやすい雰囲気なので忘れそうになるけど、三宅さんの作話に関する超人的な記憶力や、現場叩き上げの職人であることは心に留めておきたい。
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