遠藤雷太のうろうろブログ

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北野武監督『アウトレイジ ビヨンド』(2012年)

2017-10-14 00:45:56 | DVD・VHS・動画など

 

アウトレイジ ビヨンド [DVD]
クリエーター情報なし
バンダイビジュアル

2017/10/10

・零細暴力団の元組長の大友が、日本最大級の暴力団組織山王会の会長に落とし前つけさせようとする話。

・第一走者は中尾彬。かなり役を作りこんできた感じ。わりとあっけなく死んじゃうけど。

・前作で加瀬亮が怪演を見せた石原が、巨大組織のナンバー2になって急に小物化している。

・小さな組織では生き生きと暴れられたのに、大きな組織に所属した途端につまらなくなる石原のようなタイプは、どこのジャンルにもよくいると思う。

・同じ売春でもちまちまやるんじゃなくて国交省の役人捕まえて海外のマーケットを作るとか言っている。

・あの眉毛どうなってるんだ。

・軟球何発くらいであんな感じになるんだろう。

・全体的にほとんどグロ描写がない。ちょっと拍子抜けしたくらい。

・前作の「よくこんな嫌なこと思いつくよね」と感心するような殺し描写はあんまりない。

・ただ、ドリルはいやだ。

・アンチクライマックスというか、淡々と山王会の没落を描いている。

・コミカルなシーンもあんまりない。

・それでもレジェンドクラスの役者たちを適材適所に配しているので、まったく退屈さを感じない。

・役者と編集のリズムだけで見せる上品な作品と言っても良いかもしれない。逆バコ起こししたら楽しそう。

・悪い三石研が新鮮。松重豊の人相が悪い。塩見三省が怖すぎる。

・小日向文世の相手の目を合わせない話し方。

・冤罪より更にあくどい取調べシーン。

・策士が策に溺れる様。

・西田敏行とビートたけしが罵り合う名シーン。

・出てくる人間は全員悪人で、必要以上に感情移入させない。

・子分の若造二人も、憎めないように描かれてはいるけど、堅気の人相手にひどいことしてる。

・結果、いつ誰が殺されてもいいようになっていて、それを緊張感につなげている。

・ただ、そのなかでもグラデーションがつけられていて、ちゃんとビートたけし演じる大友には多めに感情移入できるようになっていた。

・完結編みたいな煽り方してたけど、明らかに続編ありそうな締め方。

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