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「蘭陵王」完走

2023-03-07 | 映画・TV
今月末のGYAO!終了前に見てしまおうと思っていた「蘭陵王」。
配信終了が3月8日だったので(31日だと思い込んでいた)、急ぎ1.5倍速で見た。
どこの配給会社なのかな、ときどき変な日本語の吹替えで
(言った→ゆった など 「賢后 衛子夫」「後宮の涙」がそう)
今回もヘンテコ吹替えだったし、
中国語の学習にもならないので本当は字幕が良かったんだけど、
配信終了に間に合わせるには吹替えで助かったのかも。
いつか字幕でも見たい・・・かな?

蘭陵王 海报
(C)2013 Polyface Entertainment Group All Rights Reserved.,上海上影英皇文化発展有限公司,北京東王文化発展有限公司

【あらすじ】
魏晋南北朝末期、北朝では戦乱が続いていた。
北斉の皇族であり、美しさ故に戦いに赴く際には仮面をつける不敗戦神・蘭陵王がいた。
蘭陵王は宿敵・北周との交戦中、北斉と北周の国境いの巫族の村に迷い込む。
その村で巫女の祖母に育てられた、天女の血を受け継ぐと言われる楊雪舞と出会う。
やがて二人は惹かれ合うが、若くして死ぬ運命にあると祖母に予言された蘭陵王。
愛する人の運命を変えるため、雪舞は祖母の反対を押し切って村を出て行くことを決意するが・・・。


以下、感想にネタバレ有り。


完全にウィリアム・フォン(冯绍峰)目当て
げにうつくしき おのこかな
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このドラマ、蘭陵王の弟・安徳王や、北周の王・宇文邕、他にもイケメン揃いなのだが、
(パっとしたのがいない「上陽賦」とはエライ違い)
やはりウィリアム・フォンには敵わない。
「明蘭」のときも、毒婦にコロリと騙されるお坊ちゃんの役で、
今回も、どーしてそーもアンタは女子に騙されるかなあ、という場面が多く
腹立たしく思うこともあるのだが、

こんな切ない顔をされたら、許してしまうワタシwww
(=♥ω♥=)
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女主人はアリエル・リン(林依晨)。
笑顔が可愛い系
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美人というより可愛い系。ホント可愛い。
ただ、どうみても “美しく聡明な天女さま” という感じではない。
こちらも、どーしてそうも人がいい? という役柄がイライラする。
はっきり言おう、この二人、お互いのことを深く案じているようで
実は自分勝手すぎる夫婦である!
おかげで、相談すれば避けられる災難に次々出会う。
ちゃんと話し合うことも、夫婦が幸せになるには大事でしょ。
隠し事は無しよ、といって何度隠してるんだか。
ま、そうしてドラマは盛り上がるわけだがw



しかしこの自分勝手夫婦のせいで、気の毒な人がうまれてしまう。
その一人が、周の皇帝・宇文邕(ウブンヨウ)。
たまにいる日本人そっくりさん、今回は唐沢寿明
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この人、ある意味蘭陵王よりスゴイかもしれない。
楊雪舞への思いは叶わぬと知ってなおも支え続け、さらに仇の蘭陵王とも友となり
斉を周に統一し良き国を造り、最後は雪舞を助けたときに飲まされた毒によって生涯を終える。
それにしても、中の人ダニエル・チャン( 陈晓东)は唐沢寿明にしか見えないwww



もう一人は、韓暁冬(カンキョウトウ)。
初めは金のために雪舞を騙した男だけど、
雪舞の優しさに触れるにつれ思いを寄せるが、叶わぬ恋と諦め、見守るイイ奴。
結局、雪舞の軽はずみな行動から出た災難から守るため、命を落とす。
暁冬、あんたは漢だったよ!
魏千翔(ウェイ・チェンシャン)
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さて、このケバい二人は、暗君・高緯と毒婦皇后・鄭儿(テイジ)。
見るからに暗君って感じだけど、本当は可哀相な人なんだよね テイジには1ミリも同情しないけど
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物語の後半は、コイツラの(特にテイジの)嫉妬、ねたみ、陰謀のエピソードの繰り返し。
中国の歴史ドラマはそういうの多くてお腹いっぱい、もう見たくないと思ってしまうのが
「蘭陵王」2周目をためらう理由のひとつ。

高緯の中の人、ジャイ・ティエンリン(翟天臨)は、
皇族に産まれたがゆえの気の毒な生涯だった高緯を、見事に演じている。
「三国志 司馬懿 軍師連盟」でも嫌な奴、楊修だった。
「オリジナル・シン-原生之罪-」の資格はく奪された弁護士役は良かったけど
リアルに博士号はく奪スキャンダルがあって、現在どうしてるのかなあ。



まあ、概ねウィリアム・フォンを堪能できたので良しとする。
ピアノのイントロから入るエンディング曲「手掌心」がまた、良い曲なんだよね。



蘭陵王は、勇猛かつ美貌の名将として人気が高く、『蘭陵王入陣曲』は唐時代に日本に伝わり、
現在でも雅楽の『蘭陵王』として愛され演じ続けられているそう。
こっちは縁がなさそうだけど、どこかで雅楽を鑑賞することがあれば
ウィリアム・フォンの蘭陵王を思い出すだろうw


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