今日は、11月1日。何世代も続く家の青島は、神無月で神様の御立ちで供える赤飯を持ってきた。「昨日、親戚が亡くなり、今日がお通夜で、明日がお葬式なのにお赤飯を炊いて、神様にあげるのかしら?」と亡くなった親戚の家を思っているようだった。
仔犬たちがそれぞれの家族に渡って、手が空いたと思ったら青島の次女が骨折をし、義父の具合が悪くなり、突然の親戚の旅立ちがあり、立て続きに追われている。
そんな時にとおことノバが突然吐いた。朝ご飯を食べないので、急いで木俣動物病院に連れて行く。とおこは熱があるが、ノバはない。入院をして調べることになった。とおこはサンの子で、あと数日で生後半年になる。とおこは、OBが具合悪くなってからいつも傍にいて、OBの世話をしていた。
OBもサンも病院に行く車を心配そうに見送っていたらしい。
サンは、戻ってきた車を何度も見に来た。
「しばらく入院らしい。」と伝えると犬舎に戻って行った。
わんこも人と同じで、自分の子のことで悩むし、苦しんだりするのだと思った。