バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

11月15日(火)

2005年11月15日 23時05分13秒 | 日々のわんこ

エリン舎新聞のご感想をメールで頂く。どんなことでも反応を頂けるのは、大変ありがたく、嬉しい。多くの方が虹の橋に渡ってしまった子の悲しみを乗り越えている。
モネちゃん家族はどうしているのだろう。気になっていても連絡するのは、躊躇ってしまう。下記のようなメールをいただけるのを楽しみにして待つことにしている。要は気が小さいだけ…

『さて、昨日、エリン舎新聞が届きました。
私も虹の橋を渡って行った、そして手をちゃんと振った経験を去年と今年で2回しました。去年虹の橋を渡って行ったのは6歳4ヶ月のフェレットでした。本当は今でも思い出すと泣けてしまいます。この子は突然下半身麻痺がおきてトイレまで長い体をズって歩くようになりました。毎日点滴を打ってもらいましたが、排泄も調節が出来なくなり、だんだんとご飯を食べなくなってしまいました。毎日居間で寝起きを共にしていましたが20日ほどで私の腕の中で眠るように逝ってしまいました。この子は6年の間本当に寄り添って生きてきましたのであまりに突然でずっと立ち直れず、泣いていました。そんなある日、近くの甥っ子が遊びに来たんです。ジャックにお花をあげるんだって言って。そして陽の当たるあたたかいところで何ともなく過ごしていましたら、お菓子の箱に耳をつけて「何か聞こえるよ」って言うんです。「何してるの?」と聞くと「僕、ジャックに電話したんだ」って。「何だって?」と聞くと「ちゃんと天国に着いたって。みんなと仲良く走ってるって。走れるようになってよかったね。」って言うんです。泣いてちゃいけないって思いました。ジャックはちゃんと心の中にいつでもいるって思いました。何気ない優しい甥っ子にとても感謝しています。
今年虹の橋を渡って行ったのは17歳のMIX犬でした。もう年ですからいつどうなってもおかしくないと覚悟はしていました。冬の間中、夜は家に入れていましたが、おそそはしちゃうし大変でしたけど、一度もしかりませんでした。そのうちだんだんご飯を食べなくなってしまい寝たきりになってしまいました。仕事で日中いてあげられない分帰ったらずっと膝の上に頭を乗せて話をしていました。そんなときは狭い玄関に3才のフェレットとチワワも一緒。みんなで仲良く過ごしました。私の考えで延命治療はしませんでした。内臓が強かったせいか、食べなくなってから1ヶ月近くがんばりました。休みの日には陽の当たるところで体位を変えてあげながら一緒に過ごし、体を拭いてあげたりうれしそうな表情を見るのが好きでした。彼女にも私は随分と幸せをもらって生きてきましたので悔いのないように、痛みのないように見続けようと思っていましたから、彼女が虹の橋をわたってしまったときにはちゃんと手を振ることが出来ましたよ。もちろん淋しくて悲しくてしょうがありませんでしたけど。でも彼女も私が仕事でいない間淋しかったことを思うと申し訳ない気持ちでした。それでもその間は会議も友達からのお誘いも全部断ってまっしぐらに帰りましたけど。
チワワのさくらは今でも「あっぴぃどこに行ったのかな?」って言うと外の小屋を見に走っていってじっと見ていますよ。さくらの中では「またどっかに遊びに行っちゃった」って感じなのかしら。老犬の割りに力のある犬で、何度も鎖が切れて一人でお散歩に行っちゃってましたから。昨年の夏くらいから外に出ると帰ってこられなくなっていました。ずっと探していたら保健所にいたこともあって・・・
本当に愛しているからこそ突然の死は立ち直れないほど悲しいことですが、あっぴぃのように全力で見てあげられたという思いは心からの愛情をお互いが共有できる期間がありましたので静かに迎えられるものでしたよ。
動物を飼っている場合は一生を共にすることですから必ず覚悟していなければならないんでしょうと思います。』



11月14日(月)

2005年11月14日 11時31分16秒 | 日々のわんこ

パソコンの仔犬予約リストソフトを作ってもらった。予約、キャンセルは、簡単にでき一目で順番がわかる。
早速ソフトを使用して、華の妊娠報告をした。弊社ではお待たせすることが多いため、早目に欲しい方は他でご縁を持つ。他でご縁の合った方たちからキャンセルのご連絡は、待っている方々の順番が上がるし、お渡しできる時期がわかりやすくなるため大変ありがたく思う。それに楽しい幸せな日々を送っていると思うとこちらまでウキウキする。
ところがキャンセルの連絡とともに他でご縁があった子たちの相談が増えるのには、頭を悩ませる。「指が6本ある、7本ある」、「右手が湾曲している。」「コクシジウムがいると言われたが、安楽死させた方が良いか?」「水様便が止まらない。」「血統書が来ない。」「顔に茶色が出ると言われたが未だに白いまま」「お臍のヘルニアと言われたが手術した方が良いか?」「この子が大きくなったらお宅で妊娠させて欲しい。」と様々の相談に弊社の子達の世話の時間を削って答えていく。
子供を残したいという気持ちは充分わかるが、バーニーズは一時絶滅品種だったため血統を考えて交配をしないと考えられないような問題が出る。ブリーダーの中でも繁殖家と言われている方たちは、バーニーズの特色を知らずに人気犬種だからと交配をしている方もいると言う。
バーニーズの特徴をブリーダーも飼い主様も勉強していれば上記のような相談はなくなる。かわいいから衝動的に家族にする。かわいいから子供をとる。お金になるから子供を生ませる。そんなことは止めて欲しい。
親犬、仔犬の健康、血統、骨量、股関節を考えて交配をするのは、ブリーダーとして当たり前のことだと思う。

11月13日(日)

2005年11月13日 22時18分58秒 | 日々のわんこ

OBは、2,3日続けて食欲があり、朝、夕の食事は残さず食べている。食べてくれると安心する。
このところ寒いのか、窓際で昼寝をするようになった。体温の調整がうまくいっていないのかもしれないと思い、頂いた低反発マットを敷いたが、それは暑く感じるのか前足で器用に降りてしまった。
ハーブの薬が少なくなった。16日には診察していただくので、それまでの辛抱だが、状況によって気持ちが不安になったり、安心したりと変わるのは、バーニーズに伝わり良くないと頭ではわかっている。頭と心は、なかなか一致しない。

11月12日(土)

2005年11月12日 22時16分00秒 | 日々のわんこ

ご夫婦と幼稚園に通うお嬢様とミニチュアダックスの桃ちゃんと杏ちゃん、弊社出身のバーニーズ桜ちゃんのご家族から電話をいただいた。
桃ちゃんは、前日まで泳いで元気な子だったが、水が出る出来物ができ、テレビでも有名なM動物病院に連れて行った。抗生剤物質とビタミン剤という説明を受け、薬を飲ませると2日間で意識が朦朧とした。あわててM動物病院に連れて行く。3週間ICUで抗生物質を点滴。毎日行くたび、どんどん悪くなっているように思え、肺炎も併発し、日大に転院させた。日大で抗生物質抵抗性免疫不全と言われる。しばらく入院して退院してきたが、歩けなくなり、目も耳も全く機能しなくなっていた。それでも長生きして欲しいと思い、ケアをし続けていたが、夜は寝ないでずっと吠え続けており、桃ちゃんの体力がなくなることを心配して、吠える原因を知るため理恵子先生にコミュニケーションしてもらった。
桃ちゃんは、M動物病院での出来事を事細かく話したらしい。その中でも1番怖かったのは、どなり声がいつもしている殺気立った病室。優しい言葉もなく治療される。点滴が入れば入るほど体はつらくなった。
あたしは元気だったのにあそこにいってこんなにされなければならないの?
何であそこに行ったことでこんなになってしまったの?と言い、医療ミスを誤りに来たM動物病院の先生に「家まで捕まえに来た」と思い込んでいるらしい。走りたいし、元の体に戻りたいと訴えている。
話を聞いてもらって、トラウマを取るハーブを飲んでこの2日間ぐっすり寝て、吠えなくなって安堵したという。これからはステロイドと免疫不全の薬を止め、解毒のハーブを飲ませ、落ち着いたら耳が聞こえるように治療するらしい。
弊社出身の子達で3頭も医療ミスにより虹の橋へ行ってしまった。医療ミスは、立証するのは難しいと言われているが、勇気を出して裁判をおこしている人もいる。
友人が、動物病院にどこへ行ったらよいかわからないという疑問からそれぞれの動物病院情報を患者の立場から投稿できるサイトを作製している。もうすぐ公開するのだが、早く見たいと思った。

11月11日(金)

2005年11月11日 22時33分27秒 | 日々のわんこ
のち時々
エリン舎は、舘山寺温泉という観光地の一角にある。「せっかく浜松に来たのだからおいしい鰻屋さんを教えてください」とよく聞かれる。舘山寺周辺の鰻屋はたくさんあるが、あまり好きではないのでわざわざ食べに行かない。せっかく遠い距離を来て頂いている方たちには申し訳ないが、「わからないが○○は、テレビに出ていた。○○は友人がうまいと言っていた。」と答えていた。一昔前は大勢の人で賑わい、夜もないような温泉地だったが、今は、夜9時に開いている店を探すのは、大変なほど寂れてしまった。それはホテルがお夜食まで出して客を逃がさないようにしているからとある店主は言っていた。何とかしなくてはいけないとどこのお店も思っているらしいが、まとまって話し合う時間を持たないらしい。
 青島も鰻は好きでないがサービス精神旺盛でおせっかいのため、「キライだから食べておいしく感じたら、すごくおいしいお店じゃない?」と意味のわからないことを言う。花島は、趣味が食べ歩きのためいろいろな所で食べているが、好みが違うのか、彼女がおいしいと言って本当においしかったと感じた所が少ない。要するに自分が、味音痴なのだと思う。
 今日は半強制的にうなぎラーメンを食べに行った。よく焼いて焦げたタレの付いた鰻が醤油ラーメンにわかめとシナチクといっしょに乗っている。よく焦がさないと鰻が醤油を吸ってしまうらしいが、ラーメンの汁は、充分に鰻くささが漂う。鰻の好きな人にはたまらない匂いなのだろう。自分は食べる勇気がなくとんかつを頼んだ。いつになったら「この鰻屋はおいしい!」と紹介できるのだろうか?ちなみにスタッフでエリン舎周辺の観光温泉、食事案内を作製した。
http://www.pet-eco.co.jp/kankou_chizu.html
食べに行った方はぜひ掲示板に記入して助けて欲しいと思う。

11月10日(木)

2005年11月10日 23時52分38秒 | 日々のわんこ

浜名湖は秋らしい色になってきた。
 モイラは、3歳で弊社に来た。チェコスロバキア生まれの骨量がある子だ。来た時から耳血種という病気だった。耳が汚れ、かゆいために首を振りすぎて、耳の皮下組織に血液が溜まる病気だ。内出血が大きくなったものと説明された。洋梨の大きさ位に両耳が腫れていた。耳の穴は塞がってしまい、尚更、耳中が汚くなってしまう。木俣動物病院に入院して手術をしていただいた。溜まっていた血液の量は500ccもあった。慣れていないところに来て、すぐに入院、手術は精神的につらかろうと思ったが、あまり気にしない性格らしく、すぐみんなと仲良くなった。最近は、耳の穴がきちんとある。
わんこを家族にする場合、写真や実物を見て決めるのは、普通だと思うが、ブリーダー間では、父方、母方の血統とOFA検査結果などの書類だけで決めることが多々ある。同じ両親で、同じ時に生まれても千差万別なのに、7桁もする金額が動く。これは、おかしいと思っていたが、実力のない自分は、未だにその壁を乗り越えていない。モイラが来た時に病気だったことを青島に詰られた。青島は当然のことを言っているし、自分も腹立たしく思った。こんな想いを弊社出身の子を家族にする方たちには、させたくないと思い、正直にその子の状態を伝えてきたが、今日あるブリーダーが、ブリーダーは大変だから辞めるので、残しておいた子犬を譲りたいという話が来た。メールもインターネットもできないから写真はない、見に行って確認したいが、スタッフの休みが入っていて難しい。血統はアメリカ系の良い血統だ。どうしたらよいのだろう。ブリーダーは「残しておこうと思っている犬だから当然すばらしい」と言う。そのまま伝えて意向を聞くことにした。矛盾していることを行っている自分に腹が立つ。

11月9日(水)

2005年11月09日 23時51分36秒 | 日々のわんこ

プレマに行く前は、サンは1m以内に他の子達が来ると激しく吠えていたが、昨日ずうずうしくB.J君のお宅にお邪魔してから、より落ち着いたサンに戻り、以前のように回りの子達の世話をし始めた。
 理恵子先生によると「エリン舎にいる子達は、みんなサンちゃんに相談して楽になっている」そうだ。いろいろと言いたいことがあるらしい。望みはかなえてあげたいと思う愚かなブリーダーなので、羽尾先生ご家族で2~3泊舘山寺温泉に泊まり、みんなの話を聞いて頂けないかとお聞きしたら「それも楽しそう~」とおっしゃって頂いた。来年のエリン舎夏の集まりにしようと勝手に決めている。
サンの状態を心配してくれていた友人に話すと「誰もが不満ばかりだったらどうするんだよ。全部かなえてやれるのか?」と聞かれた。
 わんこたちに訴えられてもどうしようもないことはたくさんあるという話を思い出した。飼い主さん(独身の男性)が、シーズの男の子を可愛がっていて、どうしてもその子の子供が欲しくなり、お嫁さんを迎えた。子供を1頭手元に残し、1人+3頭の家族になった。お嫁さんの食が細く、時々攻撃的になるために相談に見えた。お嫁さんは、飼い主さんにべったりで自分やわが子に振り向かない旦那に対して怒っていたし、非常に寂しがっていた。旦那の方の話を別の日に聞くと飼い主さんだけいればよく、お嫁さんも子供も要らなかったし、今もいらないと思っているため振り向く気持ちはないと言う。このような状態では、けっして妊娠しないので、不可解に思い、飼い主さんに聞くと交配はできず、人工授精を何度も行い、やっと妊娠したと言う話だった。もう1度お嫁さんに旦那の気持ちを話すと「我慢していくしかない」と言ったそうだ。悲しい話である。
エリン舎の子達が、みんな解決できない問題を抱えたらどうしよう?と思うが、聞いてもらうだけでも違うし、彼らは楽になると思い込んでいる。
時々幽霊は見えるのに話はできない。理恵子先生のような能力が欲しい~!

11月8日(火)

2005年11月08日 23時38分34秒 | 日々のわんこ

予約していたプレマに向かった。OBとサン、エリを乗せて快適に東名を走る。予約は青島は岩倉がしたと思っており、岩倉は青島がしたと思っていたが、どちらもしていないことがわかり、途中で電話をかける。が、何度かけてもお話中で通じない。1時間半も進んだところでやっと通じた。案の定、今日は診察予約がいっぱいで取れなかった。
 急遽、相手の迷惑も考えずサンが気にしている子のお宅にお邪魔させていただくことにした。同じ日には同じことが起きる。何度電話しても通じない。今日は訓練士さんが見えて都合の悪い日とおっしゃっていたことを思い出したが、夕方ちょっとだけでも会わせてもらえば、プレマ動物病院の理恵子先生に話を聞いてもらい、ずいぶん落ち着いたサンだが、また変わるのではないか?と期待して、エリン舎でOBとエリを下ろし、大阪へ向かった。
サンは落ち着かない様子で、外の景色を見ている。4時間はかかるのだから寝ていって欲しいと思うが、何かを期待するようにそわそわと外を見ている。
サンが気にしているB.J君のお宅は、耳鼻科を開業している。おっとりとして愛情深い奥様に包容力のあるご主人様。美人コンテストで優勝しそうな医学部6年生のお嬢様の3人のご家族。家族を必死で守ろうとするマルチーズちゃんと遠慮がちな黒ラブのナビちゃんもいる。馳さんのマージちゃんと同じ出身であるバーニーズのバズちゃんもいた。バズちゃんが癌で虹の橋に渡ってしまった後、バズちゃんのご実家からのご紹介で、サンの子B.Jちゃんを家族にしていただいた。B.Jママは、着信履歴を見て弊社に何度も電話を入れてくださっていた。
サンは、B.J君と会うとちょっと匂いを嗅いだ後、階段がわんこたちの足に悪いかもしれないと言う配慮で設置されている外のエレベーターに躊躇わずB.J君と乗った。2階に着くとB.J君が、過ごしている広いお部屋の隅から隅まで確かめるように匂いを嗅ぎまわり、他のお宅に行ってもキチンとしているサンが、まるで弊社にいるような態度で仰向けになり愛想を振り撒いたのには驚いた。「サンちゃん、B.Jを気にしてくれてありがとう。大切に育てるからね。」とB.Jママに言われてわかったというように穏やかな顔になっていた。サンは、遊ぼうとするB.J君に「私は、心配できたのよ。あなたとは遊ばないの」と言うようにう~う~と怒った。突然の訪問に関わらず、大歓迎をしていただき恐縮した。お会いしていると幸せな気分になるB.Jママと話が弾み楽しい幸せな時を過ごさせていただいた。
帰りの車でサンは、安心したようにぐっすりと寝っていた。
ありがとうございましたm(__)m

11月7日(月)

2005年11月07日 21時59分46秒 | 日々のわんこ
時々
今日は、立冬。旧暦1日でエリン舎新聞を出しているので、今日発行のはず…
ほとんど出来上がっているのにコピー機の調子がイマイチ・・・
新聞作製のために入れたシャープ機は、新品の時からまともに動いていず、一昔前にタイムスリップした気分になる。
リースは、まともに動かなくても使用料を支払わなければならないと言う。動かない馬鹿でかい機械を返す方法はないのか?知識がないのは悲しい。
今月号から3回に分けて股関節形成不全のことを載せる。
早くまともに動け~ それって自分のこと?

11月6日(日)

2005年11月06日 23時25分41秒 | 日々のわんこ
時々
今日は、岩倉が保険のことで東京に行き、青島は用事で出かけている。
エリは、1階に他の子といつも一緒にいるが、最近よく吠えるため
これは不満か何かがあるのかも?と思い、別室に離してみる。

数分後、ガリガリ、ガリガリとドアをかく激しい音が響き渡った。
『一人だけ』という状況がいやなのか“出してくれ~”と必死にドアをかく音。
しかし、しばらくすると静かになる。部屋を見にいくとゆったりとソファに座ってくつろいでいる。
さっきのガリガリはなんだったのか? 

昼間、雨のやみ具合をみて1階の子たちを外に出す。
エリはみんなが家に入った後に出すことにする。
しかしマイペースに庭をうろついていたナナを見つけ、すかさず激しくナナに吠える。
ナナはエリに吠えられてじっと身を硬くしていたが、しばらくすると吠え返した。
これは、けんかになってしまうと思い、つい“ダメ~!ダメ~!”と甲高い声を出してしまった。
エリはその声を聞くと張り切ってバリケンを軽々と飛び越え、外へ出ていった。
うそ~ どうしよう。けんかしてしまう・・・
大急ぎでふたりを引き離し、事なきを得たがあとでその話を青島にしたら、
『甲高い声は、犬にとって応援されていると思うので、“いいぞ!いけいけエリ~!”と聞こえ、張り切って出て行ったんじゃない?』と言われた。
えっ?そう言えばそうだった。トーンの低い声は小さくても効き目がある。甲高い声は応援していると聞こえる。
そんなことは知っていた。何度も聞いている・・・
何か起こってはいけないというあせりは、間違ったことをしていても気がつかない。(反省)

11月5日(土)

2005年11月05日 23時25分04秒 | 日々のわんこ

今日は、怜皇ちゃんとサンク君が遊びに来てくれた。30kgを超えるほど大きくなり、たくましくなっているふたりを見ると誇らしげに思う。
エリン舎にいる子達も充分撫でてもらえるので、そわそわして大歓迎を表現する。
かわいい子達が大人になる成長を拝見させていただくと赤ちゃんの時と比較でき、勉強にもなる。
出身者が来てくれることは、いつも嬉しく思う。

傷だらけで細くなった下半身は痛々しいが、OBは、元気に前手で歩くことを披露した。
いつまでもご家族の迷惑を考えずに話をして、過ごさせてもらった。
また来て欲しい。

11月4日(金)

2005年11月04日 21時13分41秒 | 日々のわんこ

華の妊娠が確認された。仔犬が産まれるのは、嬉しい。仔犬がいるだけで癒される。11月30日が予定日だが、初産の場合、3日間位早くなる場合が多い。人間の場合の初産は、予定日より遅くなると聞く。子宮の容も違う。Vサインのような形になっており膣口から少し離れている所で、2つに分かれている。長くなっている管が子宮で、それぞれに3~6頭の仔犬が育つ。膣口に近い方から順番に生まれてくる。子宮の奥にいる子は、何時間もの間、陣痛に耐え順番を待つ。かわいい仔犬たちは、生まれる前に頑張ってくれている。生まれてきてからも愛らしさを振り撒いて、多くの人に愛や力を与えてくれる。そんな子達と接することができることに心から感謝している。

11月3日(木)

2005年11月03日 23時02分40秒 | 日々のわんこ

とおことノバは何事もなかったように元気に退院してきた。食欲は元に戻り、いつものふたりになった。すぐにドックランに入り、楽しそうに遊んでいる。
悪くなるのもあっという間だが、回復するのもあっという間だった。運動が激しく、何にでも好奇心を持つ1歳未満の子達は、行動範囲をよく観察し、口にする物は気をつけなければならないと当たり前のことを再確認している自分に腹が立った。

子供たちが入院している間、食欲が落ちていたサンも安心したせいか夕飯は良く食べた。
今日は、OBの食欲がない。OBは、昔から食べる日と食べない日の差がある。O-リングで見てもらった食事で、大好きなネイチャーズバラエティの缶詰さえ食べない。排泄は順調にあるので、しばらく様子を見ることにする。2週間ごとに通っているプレマに予約を入れ診て貰おうと思う。

11月2日(水)

2005年11月02日 23時01分41秒 | 日々のわんこ

とおことノバの原因は、まだわからなかった。細菌やウイルスの可能性もあるので、面会はできなかった。
1週間後に血液検査の結果が出る。とりあえず持続点滴をし続けている。
青島はそのまま親戚の葬式と本家の役割を行いに出かけいった。

一昨日、誰が食べたかわからないが、ソファを破壊し、かなりスポンジが落ちていたと言われたことを思い出した。
すぐ病院に電話をする。「異物でも熱が出ることもあるし、可能性は大いにあります。超音波やX線ではスポンジは写らないので、バリウムを飲ませます。」と担当獣医は言った。
「異物の可能性もあるので、気をつけて欲しい。」と一生懸命世話をしてくれる者に伝えたが、「じゃあ24時間見てろってことですか?」と言われる。いろいろな人と仕事して思うのだが、あるとき一定の人が事故を起こすようになる。最初は小さな事故、たとえばお皿を割る、そこから始まって大切な物を壊す、食事を間違える、薬を間違える、わんこたちに怪我をさせる、命に関わるようなことを起こす、そして大きな事故になって、2頭も失っている。事故を起こした人は、辞めてもらっているが、旅立ってしまった子達も戻ってこない。心配性の自分は、大きなことが起きないうちに伝えているだけだ。24時間見ていても事故は起きる。物事を片付ければ仕事したとは言わない。どういう気持ちで世話をしているかが大切だ思っている。

11月1日(火)

2005年11月01日 22時30分32秒 | 日々のわんこ

今日は、11月1日。何世代も続く家の青島は、神無月で神様の御立ちで供える赤飯を持ってきた。「昨日、親戚が亡くなり、今日がお通夜で、明日がお葬式なのにお赤飯を炊いて、神様にあげるのかしら?」と亡くなった親戚の家を思っているようだった。
仔犬たちがそれぞれの家族に渡って、手が空いたと思ったら青島の次女が骨折をし、義父の具合が悪くなり、突然の親戚の旅立ちがあり、立て続きに追われている。
そんな時にとおことノバが突然吐いた。朝ご飯を食べないので、急いで木俣動物病院に連れて行く。とおこは熱があるが、ノバはない。入院をして調べることになった。とおこはサンの子で、あと数日で生後半年になる。とおこは、OBが具合悪くなってからいつも傍にいて、OBの世話をしていた。
OBもサンも病院に行く車を心配そうに見送っていたらしい。
サンは、戻ってきた車を何度も見に来た。
「しばらく入院らしい。」と伝えると犬舎に戻って行った。
わんこも人と同じで、自分の子のことで悩むし、苦しんだりするのだと思った。