のらりくらりSEVEN ART☆

40歳からのぼちぼち人生

青森山田高校監督抜粋☆

2017-01-09 19:05:01 | 日記
BSスカパー!にてJリーグラボ#48を録画視聴
※1月9日AM11:00よりBSスカパー!にて再放送あり

ゲストは青森山田高校サッカー部監督の黒田剛氏で育成年代について研究するテーマ
なお、黒田氏は青森山田中学校の教頭先生でもある。
(収録日はプレミアイースト最終節の翌日で、広島Yとのプレミアチャンピオンシップ1週間前というタイミング)

概要をザックリまとめると以下のとおり
・プレミアイースト最終節は引き分けでも優勝が決まるFC東京Yとの直接対決だったが、最初から引き分け狙いという事はやらなかった。それをやると相手の勢いに呑まれてしまうため。相手の勢いの上に行くことが大前提。
・青森という雪国ではあるが、それをアドバンテージと考えずプラスに考えなければならない。
・指導者として一番大切なものは「情熱」
・まず体作り。戦術に対応できる体を作っておく。
・クラブと異なり高体連は日常生活から選手をコントロールできるのが強み。
・外国人の18歳に比べて日本人の18歳はだいぶ幼い。時間をかけて育成していく必要がある。
・育成していくうえで凄い才能のある子がいるが、(人間形成の為)辛抱させることでその才能を伸ばせないという不安は多くの指導者が抱えていると思うが、そのあたりのさじ加減を指導者が知っていれば問題ない。
・柴崎岳が小学6年生の時に初めて見て、ボールを受ける前に周囲を見て判断を変えられる能力に別次元の才能を感じた。ルックアップやパスの才能は当時からかなり高いものがあった。
・大学は高校に比べて周りが手をかけない(放置される)。自分でスキルアップできる選手は大学で伸びる。
・今の日本では子供のメンタルは根付きにくい環境になっている。外部が作ったレールの上を走っていると気付かずにプレーしている子供が多い。自分で決められない子供は後々挫折する。
・周りにコントロールされてサッカー出来ていると気付いていない子が多い。活躍できる背景には周りのサポートがある。大学に行くと周りのサポートが無くなる。
・Jクラブに対して、18歳で獲得した選手はまだ子供なので子供を勘違いさせる環境にしてほしくない。
・指導者が勘違いさせないように厳しく指導しても、保護者や周囲が甘やかす。結局変わるのは自分自身。甘やかす周囲を排除してでも自立しようという心が無いとプロに行っても難しい。
・青森山田は毎年キャプテンシーのある主将に恵まれている。後輩が先輩の良い主将をお手本として見て育っている事が大きい。
・(青森山田はまだ選手権の優勝が無いが)選手権は延長戦も無く、運の要素がかなり大きい。
・高校サッカーの地域差は無くなった。現在サッカー王国と呼べるところはない。地域別に見るのではなく、良い指導者のいるチームが強くなる。
・高校指導者がJクラブから引き抜かれるような環境になってほしい。高校指導者のモチベーションにもつながる。
・最後に今後の抱負として、サッカー部だけでなく学校も含めてチャレンジしていきたいことがあるので、今後もチャレンジしていきたいと思っているとの事。

個人的感想
育成に熱意のある人の意見を多く聞いていると、皆「人間性の育成」に行き着く。
黒田氏も人間性の部分について熱く語っていた。
ハッキリとは言わなかったが、ニュアンスで感じたことは、
「サッカーだけ教えても良い選手は育たない」
「子供が自分から気付き考えて行動を起こす人間教育が重要」
ということを伝えたかったのだと思う。