信州ビーナスラインの小さなイタリア料理店から

夫婦で営む小さな伊料理店「オステリア白樺」の日々。標高1500mの車山高原は八ヶ岳がのぞめる空気の澄んだところです。

読書日記

2009-03-17 14:49:38 | 映画・本


伊坂幸太郎 『砂漠』を読みました。

「おっ」とインパクトのある装丁。
東堂、西嶋、南、北村と苗字にそれぞれ方角がつく4人と
「やませみ」みたいな髪をした鳥井。

5人が過ごした大学の4年間を書いた小説。

というと青臭そうですが
麻雀だったり、事件だったり、超能力だったり、
なかなか波乱に満ちています。
そして「砂漠=社会」に出て行く前の、守られた4年間で
みんなそれぞれ変化していく。

サン・テグジュペリの言葉がモチーフに使われていて、
それは『チルドレン』にもリンクしていておもしろかったです。

そういえば伊坂さんの本は『グラスホッパー』も
『オーデュボンの祈り』にリンクしている部分がありましたね。

他には


山崎ナオコーラ『論理と感性は相反しない』
ちょっと私小説的?あとがきがおもしろかったと言ったら
怒られるでしょうか。作品もそうだけれど、作家さんとかの
あとがきとかインタビューとか
けっこう好きなのです。その人が垣間見えるところが。


伊藤たかみ 『ドライブイン蒲生』

片山恭一 『壊れた光、雲の影』

伊藤たかみさんは2冊目なのでまだよくわからないのだけれど。
私より世代が少し下で、主人公も若者が多いのかな。
もう少し続けて読んでみようと思います。
最近、著者のプロフィールを見て自分より年下な人がけっこういるので
なんだかびっくりしてしまう。
歳をとれば書けるというものではもちろんないのだけれど。

 

片山恭一さんは自身の『世界の中心で愛を叫ぶ』の大ヒットを
「気持ち悪かった」と言っていました。
私も本で読んで、とても好きだなと思ったのは
主人公が人を好きになっていくその過程の文章だったのだけれど、
ヒットしすぎてマンガ化もされたそうで、
「お涙ちょうだいもの」だと知人が言っていたのが
少し哀しかったのです。
多分、言いたいのはそこではないのではないかな・・・と。

この本に収録されている2話も死は関わっていて
気楽には読めないけれど。
もう少し歳を経たらもう一度読んでみたいです。

 

    

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
後書き (シマリス)
2009-03-17 20:45:40
私も、後書き、インタビュー好きです。

でも、作家さんの写真は…止めて欲しいです。

以前「重松清」さんのエッセイが新聞に写真付きで 掲載され

とーっても、ガッカリしました(笑)

あんなに素敵な作品を書く方なのに… いや、顔で書くわけでは無いんですけどね
返信する
あはは~!! (オステリアmama)
2009-03-17 23:55:56
わかりますわかります
重松清さん
読んでると勝手にイメージができてしまいますよね~。

片山恭一さんは、繊細な文章によく似合う感じの、細身の銀縁メガネでしたよ^^

今度シマリスさんおすすめの小川洋子さんの本も借りてみます♪
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登場人物 (タカちゃん)
2009-03-18 08:31:01
伊坂さんの登場人物は、かなりあちこちの作品同士でリンクされているようですね。
あー、この人、と懐かしく思ったり、見覚えあるけど誰? と首を傾げたり。
ご本人のサイトを見ると、全作品に出てくる人のリンクがわかる表があって、
これはこれで笑ってしまいました。

最近は、図書室とかで見知らぬ人の本を手にとって試してみることも多いです。
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そうなんだ~ (オステリアmama)
2009-03-18 10:20:41
その、全作品に出てくる人のリンク表
見てみます♪
また一から読み直さなければ・・・。

図書館に行くとだいたい「あ、か行」の著者の棚に行くんです。
順にどんどん読みたいのですが
たくさんありすぎてなかなかさ行から先に進めないです~。
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作家名 (タカちゃん)
2009-03-18 16:28:02
私は「お」を中心に、その前後です。
小川洋子さんもそうですし、ほかにも何人か「お」で始まる作家さんのファンになりました。
小川さんのほかに必ずチェックするのが「荻原浩」さんと「奥田英朗」さんです。
なのでなかなか重松さんにたどり着きません……。
「あ」も浅田次郎さんがいるので、基本「あ」行が多いかな。
宮本輝さん、宮部みゆきさんのいる「み」とその前後も多いです。
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ああ! (オステリアmama)
2009-03-18 16:51:01
奥田英朗さんも気になってたのでした。
気になってる作家さんとか作品、
図書館に着くと忘れるんです^^;
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