ジャニーズの「嵐」の大野くんという人が
趣味で作りためたフィギュアや絵、造型の個展をひらくというニュースを見ました。
だいたいどの人が「大野くん」なのかもわからないのですが
(一応嵐はわかりますっ)
「へぇー」と思いながら詳しい記事を読んでみると、
好きな画家が「伊藤若冲-いとう じゃくちゅう-」と。
おおっ!
伊藤若冲というのは江戸時代の画家なのですが、
なかなか渋いじゃないですか。
こういう地味なエピソードに弱くて、
もうそれだけでなんだか応援したくなってしまいます。
話は変わるのですが、息子のために定期購読している
福音館書店の月刊誌、「たくさんのふしぎ」
毎号大人も感心させられるいいテーマが多くて楽しみにしています。
特に最近では
アンデス高地に100年に一度咲くという「プーヤ・ライモンディ」
「もぐらの生活」
「夢の庭造り」
「クサレケカビのクー」がおもしろくて。
その先月号が「りんごの礼拝堂」というタイトルだったのですが、
画家の田窪恭治さんという人がフランスの田舎の小さな礼拝堂を
再生させたお話なのです。
四国育ちの田窪さんは、高校で金刀比羅宮の宮司の息子と同級生になりました。
金刀比羅宮には昔からたくさんの美術品が奉納されていて、
田窪さんが絵が好きだと知ると
そこへ案内して見せてくれたのだそうです。
そのときに最後に見た奥書院という小さな部屋で、
襖という襖、壁という壁すべてを埋め尽くした花の絵の中で
花と一緒にふわふわと身も心も浮き上がるような気持ちを初めて感じ
絵の道へ進むことを決めた、
その花の絵を描いたのが「伊藤若冲」でした。
「訪れる人を心地よくさせる場所を作りたい」という気持ちの原点が
その体験だそうで、フランスの礼拝堂を再生させたあとは
その元同級生に請われて
金刀比羅山再生計画にたずさわっている、とあとがきにありました。
そして先日の神戸へ帰省のおり。
姫路城へいくために明石から乗った電車の中吊り広告に
「金刀比羅宮 書院の美」というのを見つけました。
さすがに長野では見ることはできませんが、
兵庫まで行くと四国もすぐそこなのですね。
ああ、本で見た通りだ、きっと伊藤若冲の絵も田窪さんの絵も
見られるんだなぁととてもとても気になったけれど
四国はやっぱり遠くて。
普段非公開の奥書院(伊藤若冲の障壁画のある)も
特別に公開されるとのことです。
とっても貴重なものだと思います。
お近くの方、足をのばせる方は是非行ってみてくださいね。
それまであまり知らなかった「伊藤若冲」
こうして何度も耳にするととても気になってくるのでした。
ああ、つながってる・・・・!と勝手に思ったりして。
伊藤若冲が大好きな方が作っているらしいサイトを見つけました。
情報満載です。→こちら
それから、田窪恭治さんについての記事はこちら(08.1.31追加)