本日2本目の投稿です。
前回より続きます。
3カ月、自分なりにこの宝石の営業の仕事に打ち込んでみましたが、自力での売上はゼロ。初任給で25万も頂いていたのに、これでは会社にも申し訳ないと社長に退職したいとの気持ちを伝えに行きました。
ところが、社長からは慰留されました。「もう少し頑張ってみませんか?、真珠の糸替えの練習を私と一緒にしましょう。できなかった人間は過去には一人もいませんよ。」と仰って頂いたのです。
そこで毎日社長室に通い、真珠の糸替えと糸替えしながらの営業トークの直接指導が始まりました。
そこで色々なことが見えてきました。社長の営業トークはまさにお客様との楽しい会話の中から、潜在的なニーズを掘り起こし、顕現させていくやり方でした。それはサンタ営業そのものだと感じました。
社長はこう仰っていました。「私たちの仕事はニーズ拾いの営業ではない。1件1件丁寧に訪問してニーズを掘り起こしていくんだ。」と。
それは私の直属の上司の営業のやり方とは真逆でした。
直属の上司は、とにかく「これ買っておきましょうよ。」の一点張りの押しの営業。買うまでは帰りませんというぐらいの押しの強い営業でした。
それでも売れることもあるのだなという学びにはなりましたが、そのやり方を真似したくはなかったので、その正反対の社長の営業のやり方には大いに共感しました。
しかし、やはり真珠の糸替えなどの物の取り扱いが苦手なことは克服できませんでした。
改めて、私は、この仕事は向いていないと悟り、退職することを社長に伝えました。
さすがに今回は、社長も退職を受け入れるだろうと思っていましたが、社長からは意外な言葉が返って来たのです。
向いている仕事と向いていない仕事ってあるのかもしれない、そう感じた瞬間でした。
続きます。
ありがとうございました。