前回より続きます。
3カ月続けてみて、全く向いていないと感じた、真珠の糸替えのアフターサービスから始まる、既存顧客への宝石の営業の仕事。
社長が個人的に時間を取ってくださり、真珠の糸替えと、それをしながらの宝石の営業のやり方を直接個人指導頂きましたが、自力での売上を建てることはできず、再度退職する決心をし、社長にその旨を伝えました。
社長からは、「わかりました。但し、これからまた仕事を見つけるまでの間は収入が途絶えてしまうでしょう。もしよかったら、次の仕事が決まるまで、ウチで夕方の時間だけアルバイトしませんか?」と仰っていただけたのです。
仕事の内容そのものは全く向いていないかったけど、社長はとても誠実で暖かいお人柄の持ち主でした。
余りにも有難い提案にびっくりし、感動しました。
そして社長はこうも仰っていただきました。「貴方は、電話で訪問のアポイントはよく取れていますね。次の仕事が決まるまでの間、テレフォンアポインター専門として夕方の時間帯お願いできませんか。さらにもしよければ、アポイント専門部隊を作りたいので、貴方にそのパイオニアになって頂けませんか?」と。
その時に改めて、自分には向いている仕事と向いていない仕事ってあるのかなと思いました。
私は40歳ごろから10数年間色々な業態の営業の仕事をやってきましたが、電話でアポイントを取ったり、セミナーに集客したりする仕事では、ほとんど組織内でトップでした。
そこから売り上げにつながることが多く、結果、営業の仕事に自信もつきました。
今回はアポを取った後の、お客様を訪問してでのプレゼンテーションが自分の苦手な「物を扱う」仕事だったため、どん尻の営業マンを独走していた(笑)のですが、確かにアポだけはベテランの先輩と遜色ないくらいの件数を取っていたのです。
私は、社長からの提案を受け入れ、就職活動をしながら、夕方はアポインターのアルバイトをすることに決めたのです。
続きます。
ありがとうございました。