2018/3/2(金) 午後 4:49
今年1月14日に奄美大島沖300kmで発生したイランの石油タンカーが中国の貨物船と衝突沈没した事故の続報が日本の海上保安庁のHPで見れるようです。環境汚染への懸念から、日中の海洋当局が対応に当たっているそうです。(下に引用サイトあり)
今回の事故の特長は、これまで大量流出の経験が無い軽質原油コンデンセートが13.6万トンも流出したこと。コンデンセートの流出事故としては過去最悪。また、重油は海保の資料だと2000トン。韓国政府発表だと1900トンが積まれていたそうです。
海洋の油汚染問題に詳しい東海大海洋学部の斉藤雅樹教授は「コンデンセートは元は気体のものを液化しており、長時間の火災などで流出油の大半が燃えたか気化してしまった可能性が高い。気化したものを吸い込めば健康被害が出る可能性があるが、沿岸からかなり離れた場所なら影響は考えにくい」と指摘。つまり問題は濃度なのだそうだ。
重油に関しては、東日本大震の際の災流出重油の量が4万6千KL超と試算されており、今回の事故の半分以下だが、東日本大震災の際は海岸付近から高濃度のまま流出したことを考えると、今回の事故の比ではないインパクトが三陸沿岸部ではあったはずだが東北の沿岸漁業に長期的影響は与えなかった。
海上保安庁では中国船と連携して、表面の油付近を船で航行して、海水との混合を促しているそうです。これは海表面の薄い膜状の油の処理としては一般的な手法だそう。コンデンセートは、発生地点ですでに密度が低い状態が維持できていること、事故が陸地から離れた外洋部であることを勘案すると、濃度を保ったまま大規模に移動することはなく、長期的な影響はさほどないという見方のようです。
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/post-432.html
今年1月14日に奄美大島沖300kmで発生したイランの石油タンカーが中国の貨物船と衝突沈没した事故の続報が日本の海上保安庁のHPで見れるようです。環境汚染への懸念から、日中の海洋当局が対応に当たっているそうです。(下に引用サイトあり)
今回の事故の特長は、これまで大量流出の経験が無い軽質原油コンデンセートが13.6万トンも流出したこと。コンデンセートの流出事故としては過去最悪。また、重油は海保の資料だと2000トン。韓国政府発表だと1900トンが積まれていたそうです。
海洋の油汚染問題に詳しい東海大海洋学部の斉藤雅樹教授は「コンデンセートは元は気体のものを液化しており、長時間の火災などで流出油の大半が燃えたか気化してしまった可能性が高い。気化したものを吸い込めば健康被害が出る可能性があるが、沿岸からかなり離れた場所なら影響は考えにくい」と指摘。つまり問題は濃度なのだそうだ。
重油に関しては、東日本大震の際の災流出重油の量が4万6千KL超と試算されており、今回の事故の半分以下だが、東日本大震災の際は海岸付近から高濃度のまま流出したことを考えると、今回の事故の比ではないインパクトが三陸沿岸部ではあったはずだが東北の沿岸漁業に長期的影響は与えなかった。
海上保安庁では中国船と連携して、表面の油付近を船で航行して、海水との混合を促しているそうです。これは海表面の薄い膜状の油の処理としては一般的な手法だそう。コンデンセートは、発生地点ですでに密度が低い状態が維持できていること、事故が陸地から離れた外洋部であることを勘案すると、濃度を保ったまま大規模に移動することはなく、長期的な影響はさほどないという見方のようです。
http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/post-432.html