流氷
2018年2月5日ヤフーブログに投稿した記事より
地球の全海洋の面積は3.6億km2であり、地球表面の71%に相当する。全海洋のうち約10%が北極海(3.4%)や南極海(5.9%)などの「凍る海」である。日本では太平洋や日本海など、大部分の海は「凍らない海」であるが、北海道の北東部に広がるオホーツク海は冬期間に流氷におおわれる「凍る海」である。このような流氷におおわれる海のことを氷海 とよぶ。
オホーツク海は世界的にみて最も低緯度で凍る特殊な海である。ユーラシア大陸、シベリア、カムチャツカ半島、千島列島、サハリン、北海道などに囲まれ、面積は153万km2 。全域の平均水深は約840mであり、千島列島沿いの千島海盆(最深部3,658m)を除き、比較的水深が浅い海である。オホーツク海は2000年代以降、例年約60〜70%の面積が流氷でおおわれる。(「地図に見る現代社会」より)
ロシアは全海岸線3万7635kmの長い海岸線を持つ国であるが、北極海、オホーツク海、ベーリング海などほぼ全てが「凍る海」で、僅かに面している黒海の海岸線は不凍港、日本海に面していうるウラジオストクの辺りは「厳冬期にのみ凍る海」のようだ。厳冬期には流氷ができるため、砕氷船で進まなければならないそうだ。
バルト海沿岸はバルト三国が蓋をしているかっこうだし、ウラジオストクより南の日本海には北朝鮮がいる。
ロシアが2014年ウクライナからクリミア半島を編入し、周囲の総スカンをくらって経済制裁されながらG8から追い出される、という代償を払っても手に入れたかったのも、クリミア半島が不凍港であるという地政学的な利点ゆえだ。
仮に北朝鮮をのみこんでしまえば、日本海という「凍らない海」を手に入れることが出来る。のみこまないまでも、現在どうやら2012年から北朝鮮と契約を結び、北朝鮮にある羅津港という港の使用権を得ているそうだ。
国内経済が行き詰まっているプーチンは、日本と手を組み、日本の資本と技術を投入してもらいながら産業基盤をつくって極東を開発し、ロシア経済の立て直しと同時に、ユーラシア大陸の東の玄関を大きく発展させるという道を望んでいる。
しかし、北方領土全島返還への行程表をつくってもらいたい日本の思惑とは、なかなか一致しないようだ。いくらプーチンでも、北方4島を全部日本に還すことは国内世論のうえでも、戦略上も(日本に返還すれば米軍基地が出来ることもありうるため)できなさそうだ。
日ロの首脳同士で馬の合うプーチンと安倍さんの代に行程表が出来なければ、今後、北方領土問題の解決は更に困難となるだろう。
寒いところにわざわざ出かけていく安倍総理は、北朝鮮の傀儡化している文在寅の間抜け顔を見に行くよりも、同じ寒いなら、今回は国としての五輪参加をボイコットされていてやって来ないロシアのプーチンとウラジオストク辺りで会談方々流氷ツアーにでも行く方がよっぽど有意義だと思う。安倍総理以外は主要国のトップは誰も来ないらしい。行かなきゃいいのに。
コメント
昨日、日ロ首脳会議でしたが北方四島一括返還の交渉は難しいですね。プーチン大統領は昨年9月には昨年中に平和条約を結ぼうと言っていましたがどうしたことでしょう。
日本は戦後の交渉が下手だったと思います。
四島より北にある島々も含め千島列島を返せと交渉すべきでしたね。
交渉というのはお互いが目一杯言ってその中間に落ち着くものですから四島返還では二島返還が落しどころになってしまいます。
2019/1/24(木) 午前 8:21 泉城
おはようございます。コメントをありがとうございます。両者とも時間をかけすぎたということなのだと思います。プーチン大統領はロシア経済の悪化で実際の支持率はかつてほどではなくなっていますし。国内世論の反対を押しきることが難しいようですね。
ロシア政府が北方領土にロシア人入植者を他の地域の2倍の賃金を払うことで奨励するなどしたため、国民の北方領土への執着も以前より高くなってしまったようですね。
日本も全島返還にこだわりすぎました。
2019/1/24(木) 午前 8:56 kamakuraboy
2018年2月5日ヤフーブログに投稿した記事より
地球の全海洋の面積は3.6億km2であり、地球表面の71%に相当する。全海洋のうち約10%が北極海(3.4%)や南極海(5.9%)などの「凍る海」である。日本では太平洋や日本海など、大部分の海は「凍らない海」であるが、北海道の北東部に広がるオホーツク海は冬期間に流氷におおわれる「凍る海」である。このような流氷におおわれる海のことを氷海 とよぶ。
オホーツク海は世界的にみて最も低緯度で凍る特殊な海である。ユーラシア大陸、シベリア、カムチャツカ半島、千島列島、サハリン、北海道などに囲まれ、面積は153万km2 。全域の平均水深は約840mであり、千島列島沿いの千島海盆(最深部3,658m)を除き、比較的水深が浅い海である。オホーツク海は2000年代以降、例年約60〜70%の面積が流氷でおおわれる。(「地図に見る現代社会」より)
ロシアは全海岸線3万7635kmの長い海岸線を持つ国であるが、北極海、オホーツク海、ベーリング海などほぼ全てが「凍る海」で、僅かに面している黒海の海岸線は不凍港、日本海に面していうるウラジオストクの辺りは「厳冬期にのみ凍る海」のようだ。厳冬期には流氷ができるため、砕氷船で進まなければならないそうだ。
バルト海沿岸はバルト三国が蓋をしているかっこうだし、ウラジオストクより南の日本海には北朝鮮がいる。
ロシアが2014年ウクライナからクリミア半島を編入し、周囲の総スカンをくらって経済制裁されながらG8から追い出される、という代償を払っても手に入れたかったのも、クリミア半島が不凍港であるという地政学的な利点ゆえだ。
仮に北朝鮮をのみこんでしまえば、日本海という「凍らない海」を手に入れることが出来る。のみこまないまでも、現在どうやら2012年から北朝鮮と契約を結び、北朝鮮にある羅津港という港の使用権を得ているそうだ。
国内経済が行き詰まっているプーチンは、日本と手を組み、日本の資本と技術を投入してもらいながら産業基盤をつくって極東を開発し、ロシア経済の立て直しと同時に、ユーラシア大陸の東の玄関を大きく発展させるという道を望んでいる。
しかし、北方領土全島返還への行程表をつくってもらいたい日本の思惑とは、なかなか一致しないようだ。いくらプーチンでも、北方4島を全部日本に還すことは国内世論のうえでも、戦略上も(日本に返還すれば米軍基地が出来ることもありうるため)できなさそうだ。
日ロの首脳同士で馬の合うプーチンと安倍さんの代に行程表が出来なければ、今後、北方領土問題の解決は更に困難となるだろう。
寒いところにわざわざ出かけていく安倍総理は、北朝鮮の傀儡化している文在寅の間抜け顔を見に行くよりも、同じ寒いなら、今回は国としての五輪参加をボイコットされていてやって来ないロシアのプーチンとウラジオストク辺りで会談方々流氷ツアーにでも行く方がよっぽど有意義だと思う。安倍総理以外は主要国のトップは誰も来ないらしい。行かなきゃいいのに。
コメント
昨日、日ロ首脳会議でしたが北方四島一括返還の交渉は難しいですね。プーチン大統領は昨年9月には昨年中に平和条約を結ぼうと言っていましたがどうしたことでしょう。
日本は戦後の交渉が下手だったと思います。
四島より北にある島々も含め千島列島を返せと交渉すべきでしたね。
交渉というのはお互いが目一杯言ってその中間に落ち着くものですから四島返還では二島返還が落しどころになってしまいます。
2019/1/24(木) 午前 8:21 泉城
おはようございます。コメントをありがとうございます。両者とも時間をかけすぎたということなのだと思います。プーチン大統領はロシア経済の悪化で実際の支持率はかつてほどではなくなっていますし。国内世論の反対を押しきることが難しいようですね。
ロシア政府が北方領土にロシア人入植者を他の地域の2倍の賃金を払うことで奨励するなどしたため、国民の北方領土への執着も以前より高くなってしまったようですね。
日本も全島返還にこだわりすぎました。
2019/1/24(木) 午前 8:56 kamakuraboy