白鳥のひな
2018/3/3(土) 午後 10:15
国民栄誉賞が決まった羽生結弦選手の五輪エキシビジョンは「瀕死の白鳥」でしたが、「瀕死の白鳥」といえばロシアのボリショイバレエのマリヤ・プリセツカヤ(1925-2015)
生前、日本に40回も来日するほどの親日家でした。
TVでみましたが(実際に劇場で観たかった)体の全ての関節のしなやかな動きが美しく、まさに本物の白鳥さながらでした。
20世紀最高のバレリーナと讃えられており、21世紀にも彼女を超えるバレリーナは2度と現れないかもしれません。
ロシアは何故か優れた作家や芸術家が多い。トルストイ、ドフトエフスキー、チャイコフスキー、ラフマニノフ、そして、ニジンスキー、ワガノワ、プリセツカヤ。
氷上のバレエといわれる女子フュギュアスケートも今回、ロシア勢が圧巻でしたが、彼女たちは基礎にワガノワメソッドのバレエを幼少期から叩き込まれているわけです。日本の女子フュギュアスケート界もロシアの育成方法を更にとりいれてみるべきでは。まあ、そこまでするべきかどうか、かもしれませんが。浅田真央選手もフュギュアスケートをやる前からバレエをやっていたそうですね。
彼の国は政治や経済はだめなのに、どうして優れた芸術家が生まれるのだろう。もしかしたら、それはその国の国民にしかわからない張りつめた冷たい気候風土、閉ざされた冬の氷の景色、雪や氷が解け、湖畔に花が咲く短い夏の湖の景色などといったものが彼らの精神に影響を与えているのかもしれない。人間は子供のころから見ている風景の影響を受けるといいますよね。シベリアは、渡り鳥である白鳥が夏に飛来する地域ですし。
日本の春の夕暮の風景:
私たちはこれからも、穏やかで美しい日本の風景を守らなければなりませんね。