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21世紀の韓国で発覚した奴隷労働事件~「新安塩田奴隷労働事件」

2019-09-30 14:47:12 | 韓国・北朝鮮
ロイターが9月30日、「ナイジェリアで『イスラム神学校』をうたう施設から、男の子や成人男性ら300人が拘束されているのが発見され、中には鎖でつながれたり、暴行を受けたあとがある人もおり、警察によると奴隷として利用されていたとみられる」と報じている。


現場の取材に当たったロイターの記者が見た被害者の殆どは、5歳~10代後半の子どもで、中には周辺国から連れて来られたとみられる子どももいたそうだ。


問題の施設は「神学校」もしくは「リハビリ施設」をうたっており、子どもたちの多くは親によって預けられていたというのだから、驚くべき実態でもあり悲劇である。


現地の警察は26日、この神学校の「教師」ら7人を逮捕。当施設は無論、リハビリ施設でも神学校でもなく、ナイジェリア全土や周辺国から集められた子供たちが監禁され、中には鎖でつながれ、非人間的な扱いを受けながら利用(労働)されていたらしい。

引用:


このような事件が21世紀の現代でも起きているのはナイジェリアというアフリカの国だからというばかりではない。実は日本のすぐ隣国の韓国でも同種の事件が、つい5年前の朴槿恵政権下のときに発覚している。それまではむしろ韓国社会では実態が「黙認されていた」とみるべきようだ。


日本の在日左翼マスゴミは韓流ネタのどうでもよい芸能ニュースはこれでもかこれでもかと、ばかでかく報じるくせに、韓国国内でつい最近発覚したこのような重大な人権事件についてはごく小さく報じただけであったと記憶している。


その事件は「新安塩田奴隷労働事件(しなん えんでん どれいろうどうじけん)」と名付けられている事件で、北朝鮮ではなく、韓国で2014年に発覚した事件だ。


概略をみると、事件の実態がたまたま発覚したのは2014年2月6日で、場所は韓国全羅南道新安郡にある曽島という離島で、そこの塩田業者から主に知的障害者が人身売買・奴隷労働・搾取の被害にあっていたという事件である。


知的障害者やソウルのホームレスが違法な職業斡施業者に誘われて離島の塩田に奴隷として送り込まれ、劣悪な環境と周囲の黙認の下で長期間に渡って救出もされずに奴隷的労働をさせられていたらしい。



ナイジェリアで発覚したのが主に5歳~10歳の男の子であったのに対し、韓国で起きた事件では、子供ではなく知的障碍者やソウル駅のホームレスなどであるという違いこそあれ、いずれも「社会的弱者が奴隷にされる」という点が共通している。



人身売買の仲介業者が知的障害者に「食事も十分に提供する雇用先がある」と紹介し、全羅南道新安郡の塩田業者に10万ウォンから30万ウォン(事件発覚当時の日本円で約9300 - 28000円)で売却していたそうで、現場となった塩田は新衣島など離島で、韓国での天日干しの高級塩は、殆どこの地域で作られ、ブランド品となっていたそうだ。その中の大規模塩田所有者が知的障害者を奴隷として扱っていたという事件。


知的障害者の労働者達は監禁され、さらに塩田労働に対して賃金は一切支払われず、労働者は納屋・エアコンのない倉庫で約5時間の睡眠時間で生活し、食事は粗末で、脱走を図った者は捕まえられスコップや鉄パイプ、角材でリンチされていたというから、韓国がいう徴用工の炭鉱労働者や軍艦島での「奴隷労働」といった捏造話は朝鮮半島に昔から実際に存在したこのような塩田での奴隷労働がイメージモデルとなっているのかもしれない。


奴隷労働させられているのみならず、骨折の治療も受けられずに、片足切断の体で働かされている被害者もいたというのだから、国連人権団体は70年以上前の中には自主的に斡旋仲介業者の募集に応じて、商売として高級売春していた女性の人権問題よりも、21世紀のこの様な事件が起きている韓国という国の北朝鮮同様の人権意識の低さこそ糾弾すべきなのではないか。何故ならば、韓国での一般人の人権意識の低さがよくわかる事実として、この事件でも、脱走した被害者は島民によって事業主に報告され、再び連行されていたというのだから。


被害にあった知的障碍者らは、塩を作らない季節は養魚場や建設現場での労働に従事させられ、要するに「休む間もなく1年中奴隷労働させていた」ということらしい。


事件が発覚した時点での被害者の数は100人以上というが、事件発覚から警察の捜査まで実は2週間のタイムラグがあったらしく、ジャーナリストの室谷克実氏は「奴隷を隠す時間を与えたような話ではないか」と批判しているそうだ。


しかも100人以上という数字はあくまでも事件が発覚した時点、たまたま塩田に残っていた奴隷労働被害者の数だし、過去に劣悪な環境下で病死や事故死した人々など延べ人数を想像すれば、この塩田創業から数えて数百人規模どころではない被害だったのではないだろうか。


塩田業者は知的障害者の労働者に対して、「自分はここで働くしかないのだ」と思い込むよう洗脳したとされ、事件がたまたま発覚したのは、2014年2月6日にこうした奴隷労働の実態が、被害者の1人が理髪店を通じて実家に送った手紙からだったそうだ。


韓国警察庁は2014年2月17日、塩田業者と木浦警察署新衣派出所との癒着疑惑についても捜査すると発表警察の捜査で、未払い賃金の総額は12億ウォン(約1億1160万円)に達したことも発覚。


塩田経営者の中には知的障害者に対して「警察がお前らを収容所送りにしようとしている。捕まりたくなかったら、山のなかに隠れていろ」と指示し隠蔽工作を行うものもいたそうだ。当時の朴槿恵大統領は「21世紀にあり得ない衝撃的事件」と徹底的な再発防止を指示したというが、根強い障害者への差別意識やそもそも人権意識の低さ、社会道徳のない自分さえよければという社会風潮が変わらぬ限り、「ヘルコリア」では再び起こり得る事件だと思うし、そのような自身の醜い姿を戦前戦中の日本への朝鮮出稼ぎ労働者の労働イメージに過剰投影するのはやめてもらいたいものだ。






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2 コメント

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おはようございます (井頭山人)
2019-10-01 10:57:51
この事件も初耳です。そうですか今のこの世に、先進国を自称している彼の国に、孤島の塩田で奴隷労働をさせられていた知的障害者が数百名も居たのですか。法治国家では無い事が明白です。奴隷労働の定義は斯く斯くあるでしょうが、「自分の意志そぐわない、劣悪な環境で、対価を支払わない、暴力に依る強制的な労働」とでも云い得るでしょうか。奴隷の起源はふるい物が有ります。古代民主制と僭称しているギリシャでも、殆んどの作業や家事は奴隷に因る労働で占められていた。奴隷労働の上に成立していた選民の民主制に他ならないです。第一に古代の戦争が奴隷狩りの面もあったのです。古代エジプトの神殿も敗戦国の奴隷を駆使して創らせたものでしたし、それは古代支那も同様です。その上支那では奴隷を煮て食べていました。孔子は人間の肉の塩辛が大好きでした。支那の儒教はそんな伝統の上に成立した物です。その伝統は今の支那(中共)でも見られます。いわゆる法輪功などの会員の臓器摘出海外販売です。大陸の国の感性とは、どうもそんなものの様です。耳眼形は似ていても、言語的伝統と文化的伝統で、その中身は丸で異なるのが人間です。「日本人に生まれてよかった」という新書が有りましたが。どうもその通りです。日本でも室町の終わりから安土桃山までの百年間、戦いの戦国時代が有りました。各地の守護大名が覇権を求めて相争いました。色々な悲惨があった事も事実です。日本には士農工商の上下の階層・階級はあったが奴隷は居ない世界です。古代の日本は、泉城さんが仰られる様に多くに地方政権が在った。それが次第に統一され、九州と近畿と常陸に大きく分かれ、近畿によって朝廷が成立した。詳しい事は解りませんが、その様に解釈して居ります。日本の良き伝統を絶やすことなく遠い未来にまで伝えることが肝心です。
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こんばんは (kamakuraboy)
2019-10-01 20:30:54
コメントをありがとうございます。ご指摘のように古代のエーゲ海文明などでも、戦争の勝者は被支配民を戦利品のように奴隷にしていましたね。中国では確かに律令制度の中で最下層身分はという奴隷がいたし、朝鮮もこれに倣って王族に継ぐ最上位に両班、次に中人、常民(良民、平民)、賎民()と続く階級制度があったようです。

それに対して日本は階級制度ではなく、江戸時代などは職業で士農工商と分け、その下に士農工商に属さないジプシー的な民サンカがいたり、がいたりしますが、これらの人々は身分を縛り付けられ自由のない奴隷などではありませんでしたね。日本は神様も八百万だし、職業にもそれぞれの職業倫理や矜持のある社会だからこそ、信頼の社会といえますね。「日本人に生まれてよかった」と私も思います。
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