深刻な財政危機に陥っている一部の中国の地方政府は、生き残りをかけて、公務員に「お金を貸すよう」強要していることがわかった。イメージ画像。(Photo credit should read GOH CHAI HIN/AFP/Getty Images)
中国は今、どこもが深刻な財政危機に陥っている。そのようななか、一部の地方政府は、公務員に対して「銀行からお金を借り、それを政府に貸すよう」強要していることがわかった。
貴州省のある県(市の下、日本の「町」に相当)に勤務する公務員が、ある「任務」を受けたことを明かす今月10日付のSNS投稿が注目を集めている。その「任務」とは、県ではたらく公務員が「個人名義で銀行から融資を受け、その金を県政府に貸すようにせよ」というものだ。
この「任務」の目的は、県政府の破産を防ぐためだ。任務として割り当てる金額には「5万元(約100万円)」「20万元(約400万円)」「50万元(約1千万円以上)」と段階が設けられている。一般職員から上級職員まで、ポストが上であるほど「貸付任務の金額が高くなる」という。
もはや「禁じ手」さえ辞さなくなった地方政府の、末期症状の現れであろう。しかし、延命のための「強心剤」をいくら打っても、地方財政が回復する見込みは全くないのが現状だ。
これは本来、公務員の職務上の行為として法的に問題があるはずだが......
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