
欧米諸国で通常なら鳥に広がるウイルスに牛やヒトが感染している
前回:鳥インフルの牛やヒトへの感染は機能獲得研究のせい?(上)
- エアロゾルを介した拡散能力の獲得
当初のH5N1亜型ウイルスは、哺乳類間で容易に伝播するものではなかった。
約10年前、米国のウィスコンシン大学の河岡義裕氏と、オランダのエラスムス大学医学部付属医療センターのロン・フーチェ氏という2人のウイルス学者が、H5N1亜型について高リスクの機能獲得研究を行い、世界を驚かせた。
その過程は複雑だった。例えば、PB2遺伝子のE627K変異を持つH5N1亜型ウイルスが作られ、その後フェレットに10回感染させた。合計5つの変異を獲得したH5N1変異型ウイルスは、エアロゾルや呼吸器飛沫を介した感染能力を獲得した。
これらの変異は、自然界で発見されたことはあっても、その全てが同一株内で見つかったことはなかった。さらに、研究室で操作され、エアロゾルを介して感染能が強化されたことで、パンデミックを起こす潜在能力(パンデミックポテンシャル)を持つようになった。
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