台湾周辺海域で演習を行う台湾海軍のコルベット。2024年1月31日撮影 (Photo by Annabelle Chih/Getty Images)
1月22日、米戦略国際問題研究所(CSIS)が台湾問題に関する調査結果を公表した。中国軍による台湾の海上封鎖の恐れが高まっているとし、日本が台湾有事において期待されている役割を果たせるかが重要なポイントになるという。
- CSIS、衝撃のレポート
1月22日、米戦略国際問題研究所(CSIS)が台湾問題について米台の専門家87人のアンケート調査結果を公表した。この中で最も衝撃的だったのが、「今後5年間以内に起こりそうな事態」として8割以上が「中国軍による台湾に対する海上封鎖」を挙げた点だ。
中国軍の台湾に対する武力侵攻については8割以下であるから、米台の専門家は、武力侵攻よりも高い割合で海上封鎖を起こり得る事態として見ていることを示している。
この発表の1週間後に読売新聞は「中国は台湾周辺の四方に軍艦4隻を常時展開させている」と報じた。中国は海上封鎖の準備を既に始めているのである。
昨年1月にCSISが発表した中国軍による台湾侵攻シミュレーションによれば、中国軍は多くの場合、台湾の上陸に失敗し、成功した場合でも島内で壊滅するか膠着状態に陥ると予想された。
つまり武力侵攻は成功しない公算が高く、それならば成功の確率がより高い海上封鎖に中国が切り替えたと見ることが出来よう。
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